上里一将

上里 一将について

上里 一将（うえさと かずまさ、1986年3月13日生まれ）は、沖縄県宮古島市、旧平良市出身の元プロサッカー選手で、主にミッドフィールダーとして活躍しました。宮古島及び宮古高等学校を卒業し、そこからプロへの道を歩んだ最初の選手です。

サッカーの始まり

彼は小学1年生の時に友人に誘われてサッカーを始め、3年生の頃から本格的にプレーするようになりました。しかし、当時は身長が138cmしかなく、周囲の選手に比べると劣っていると感じていました。そのため、彼は陸上競技場の片隅で独自に練習を重ね、特に左足の技術を磨くことに注力しました。今回の努力が彼のサッカーキャリアの礎となりました。

高校時代とプロ入り

沖縄県立宮古高等学校に進学した上里は、全国高等学校サッカー選手権大会に出場するも、思ったような活躍はできずにいました。そのため、全国的に知名度の低い選手でしたが、卓越したボールコントロールが評価され、2003年にJ2のコンサドーレ札幌から誘いを受け、晴れてプロサッカー選手となりました。

コンサドーレ札幌での活躍

コンサドーレ札幌における彼のプロデビューは2004年で、背番号24を背負いました。この年、若手育成を進める新監督の下で早くも出場機会を得ることができました。5月19日には公式戦初出場を果たすと、その後も様々なポジションでプレーしましたが、途中で怪我に見舞われ、シーズンを通しては出場機会が限られました。2005年は背番号19に変更して、十分な経験を積みながら攻撃の要として活躍しました。特に、5月21日の湘南戦ではリーグ初得点を挙げるなど、成長を見せました。

その後も様々な怪我に悩まされながらも、2009年にはチームのキャプテンに指名され、リーグ戦で最も多くの試合に出場する選手となりました。シーズンを通じて攻守にわたるパフォーマンスによって、クラブの成功に大きく貢献しました。

移籍と新たなチャレンジ

2011年にFC東京へ期限付き移籍し、その後徳島ヴォルティス、ロアッソ熊本とチームを渡り歩く中で、各クラブで安定したプレーを提供し続けました。特に、熊本ではチームの中核を担い、数々のアシストやゴールを記録しました。また、FC琉球では40試合に出場し、4ゴール2アシストと非常にチームに貢献しました。

2023年には現役引退を発表し、FC琉球アカデミーのコーチとして新たなスタートを切ることとなりましたが、その足跡は多くのサッカーファンの心に残り続けています。

プレースタイル

上里のプレースタイルは、広い視野を活かしたキラーパスや高精度のプレースキックにあります。また、攻撃的MFとしても、ボランチや左サイドバックなど多様なポジションをプレーする技術を持ち合わせていました。積極的なミドルシュートも得意で、試合の流れを読む力やリーダーシップも彼の特長です。

努力と成果

サッカー界での彼の努力は、ただの結果として現れるだけでなく、他の選手たちにも影響を与え、次世代への希望となるような存在でした。コンサドーレ札幌での初めてのプロ契約から、数々の移籍を経て得た経験は、彼を特別な選手にしました。引退後も、若い選手たちの指導を通じて、彼のサッカーに対する情熱は続いていくことでしょう。

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