上野博

上野博：日本の音楽業界を支えるプロモーターの軌跡

上野博（うえの ひろし、1950年 - ）は、日本の音楽プロモーターであり、一般社団法人・音楽制作者連盟（FMPJ）の常務理事を務めています。また、特定非営利活動法人（NPO法人）肖像パブリシティ権擁護監視機構理事、NPO法人日本ダンスミュージック連盟顧問など、多岐にわたる分野で活躍しています。

若き日の出会いとキャリアのスタート

大阪府出身の上野は、1968年に高石音楽事務所（後の音楽舎）に入社しました。アルバイトを探していた際、フォーク・クルセダーズ解散コンサートのポスターを見て事務所に問い合わせたところ、その日のうちに正社員として採用されたというエピソードは、彼の音楽業界におけるキャリアの始まりを象徴しています。その後、はしだのりひことシューベルツ、はしだのりひことクライマックスのマネージャーとして、その才能を発揮しました。

独立と新たな挑戦

1972年、上野は有限会社サブ・ミュージック・パブリッシャーズを設立し、杉田二郎、オフコース、ザ・バッドボーイズ（後のオフコースのメンバーとなる清水仁が在籍）、シュリークスのマネージャーを務めました。さらに、東京音楽舎ではベイ・シティ・ローラーズ、ロッド・スチュアートなど、海外の著名なバンドやアーティストの招聘にも尽力し、その手腕を発揮しました。

オフコースとの深い関わり

サブ・ミュージックから独立したオフコースが設立したオフコース・カンパニーに、1979年に入社。小田和正を中心としたプロモーション戦略は上野のプランによるもので、オフコースの音楽性を広く世に知らしめることに貢献しました。しかし、この戦略が鈴木康博脱退の理由の一つになったとも言われています。

株式会社上野カンパニー設立と新たな才能の発掘

1983年、上野は再び独立し、株式会社上野カンパニーを設立。安部恭弘、鈴木祥子、ZELDAなど、新たな才能をプロモートしました。これらのアーティストの成功は、上野のプロデュース能力の高さを証明しています。

音楽制作者連盟での活動

1991年より音楽制作者連盟の理事に就任。現在は常勤の常務理事として、音楽業界全体の発展に貢献しています。彼の長年の経験と知識は、音楽業界における様々な問題の解決に役立っています。

上野博は、日本の音楽シーンにおいて、数多くのアーティストを支え、音楽業界の発展に貢献してきた重要な人物です。彼の情熱と才能が、これからも音楽業界に新たな風を吹き込むことが期待されます。

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