上野博史

上野博史

上野博史（うえの ひろふみ、1938年5月15日 - ）は、日本の農林官僚です。鹿児島県出身で、東京大学法学部を卒業後、1962年に農林省に入省しました。

キャリア

農林省では、1988年に経済局国際部長、1990年に大臣官房総務審議官、1991年に農蚕園芸局長、1992年に大臣官房長、1994年に食糧庁長官といった要職を歴任しました。1995年には農林水産事務次官に就任し、農林行政の中枢を担いました。

1996年に退官した後、1998年には農林漁業信用基金理事長に就任、2000年には農林中央金庫理事長に就任しました。

農林中央金庫理事長時代

農林中央金庫理事長時代には、リーマン・ショックの影響を受け、2008年に農林中金の業績が悪化し、1兆9000億円もの資本増強を行う事態となりました。この業績不振の責任を取り、2009年に理事長を退任しました。

受章

2018年春の叙勲で、瑞宝重光章を受章しました。

略歴

1961年9月 国家公務員上級甲種試験（法律）合格
1962年4月 農林省入省
1970年8月 農地局農政課課長補佐
経済企画庁総合計画局副計画官
畜産局自給飼料課課長補佐
構造改善局農政部農政課課長補佐
構造改善局総務課課長補佐
構造改善局総務課付
1977年2月 在ジュネーヴ国際機関日本政府代表部一等書記官
1981年1月 食糧庁管理部主計課長
1982年8月 経済局国際部国際経済課長
1984年8月 水産庁漁政部協同組合課長
1986年6月 大臣官房予算課長
1988年4月 経済局国際部長
1990年 大臣官房総務審議官
1991年 農蚕園芸局長
1992年 大臣官房長
1994年 食糧庁長官
1995年 農林水産事務次官
1996年 辞職

上野博史は、農林行政の要職を歴任し、日本の農業と食料政策に大きく貢献した人物として知られています。そのキャリアは、日本の農政史において重要な位置を占めています。

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