上野宏史

上野宏史の政治キャリア

上野宏史（うえの ひろし）は、1971年2月23日生まれの日本の政治家であり、経済産業官僚でもあります。自由民主党に所属し、衆議院議員を2期、参議院議員を1期務めるほか、第4次安倍改造内閣では厚生労働大臣政務官としても活動していました。彼の旧姓は小林であり、内閣官房副長官を務めていた上野公成氏は義父にあたります。

生い立ちと教育

宮城県仙台市に生まれた上野は、父親が群馬県出身であることから、家族のルーツには多様性が見られます。開成高等学校を卒業後、東京大学経済学部に進学し、特に根岸ゼミで学びました。1994年には通商産業省に入省し、波乱万丈の官僚人生が始まりました。2003年にはハーバード大学のケネディ・スクールに進学し、公共政策修士号を取得しました。

政治への転身

上野は2010年の参議院議員通常選挙でみんなの党から立候補し、初当選を果たしました。その出発点は、義父の公成氏が落選した後に、彼の陣営から立候補を打診されたことに始まります。彼は自由民主党ではなく、みんなの党から公認を受けて選挙戦に挑みました。その後、2012年には日本維新の会に参加する意向を表明し、議員辞職後は維新公認で衆議院選挙に立候補しました。

複数の政党を経て

2014年には日本維新の会が分党し、次世代の党に参加。無所属での選挙出馬を表明しましたが、選挙戦では自民党公認の候補に敗れる結果となりました。それでも、2017年には自民党から比例南関東ブロックで当選を果たし、厚生労働大臣政務官に任命されます。

不祥事と辞任

上野は2019年に口利き疑惑が報道されたことを受け、厚生労働大臣政務官を辞任しました。この問題に関して彼は否定の立場を取りましたが、政務官辞任は迅速に行われました。

また、同年には公認候補を争う中曽根康隆のポスターに嫌がらせ行為を行ったことも報じられ、党内での信頼が揺らぎました。これらの出来事は、上野の政治家としての信頼に影を落としました。

政策と主張

上野は政策面で明確な立場を持っています。日本国憲法第9条の改正や、選択的夫婦別姓の導入に対する反対などが挙げられます。また、アベノミクスの評価や、日本の核武装については今後の検討を提起せず、非核三原則の見直しについても否定的な意見を持っています。また、育児支援活動や観光産業の振興など、多岐にわたるテーマに取り組んでいます。

所属団体

彼はさまざまな団体や議員連盟にも所属しており、政策提言を行っています。最新型原子力リプレース推進議員連盟の事務局長など、リーダーシップを発揮する場面も見受けられます。

結論

上野宏史は、経済産業官僚としての経験を活かし、多様な政党で活動を行いながら日本の政治に影響を与えている政治家です。彼のキャリアは波乱に満ちたものであり、今後の動向から目が離せません。

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