上野盆地

上野盆地は、三重県の西部に位置する盆地であり、その大部分は伊賀市と名張市に属しています。この盆地は、伊賀盆地、あるいは伊賀上野盆地とも呼ばれることがあります。

地理

上野盆地の形成は、鮮新世にまで遡ります。当時、この地域には湖沼が形成され、その湖盆は次第に近江盆地へと移動していきました。この時、過去の琵琶湖やその周辺に堆積した地層が、現在の古琵琶湖層として残っています。古琵琶湖層の形成時期は約350万年前から50万年前とされ、上野盆地から近江盆地にかけて広く分布しています。

上野盆地では、木津川、服部川、柘植川が合流しており、そのすぐ下流には岩倉峡が位置しています。しかし、この岩倉峡が狭窄部となっているため、盆地は浸水常襲地でもあります。特に、明治3年（1870年）の「午年の水害」では、甚大な被害を受け、復旧が困難だった地域では大規模な避水移居が行われました。

上野盆地は内陸性盆地であるため、寒暖の差が非常に大きいです。かつての上野市（現在の伊賀市上野地区）では、三重県内で最高気温と最低気温を同時に記録したことがあります。冬の寒さは特に厳しく、霧が発生しやすいのも特徴です。

出典

Wikipedia

関連項目

伊賀
* 伊賀国

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