下山門団地

下山門団地について

下山門団地（しもやまとだんち）は、福岡県福岡市西区に存在する地域で、面積は約18.31ヘクタールに及びます。行政上は下山門団地として指定されており、丁目は設定されていない単独の町名です。2022年10月末時点での施行人口は2,890人で、郵便番号は819-0051です。

地理

この地域は福岡市の中心部から西に約8.5キロメートルの距離にあり、福岡平野の西部、十郎川の西側に位置しています。また、生の松原と下山門、上山門が隣接しており、主に住宅地として活用されています。

都市計画

下山門団地に関する都市計画は「福岡市都市計画マスタープラン」に基づいて策定されており、中高層住宅ゾーンに位置付けられています。このエリアでは、良好な住環境を保全し、住宅の質を高める施策が講じられています。全域が第一種中高層住居専用地域として規定されているため、住居の用途が厳格に管理されています。

名前の由来

「下山門」という名称は、南北朝時代から戦国時代に存在した筑前国早良郡の荘園名「山門荘」に由来しています。この荘園は1441年に当時の代官職を受け継いだ宗貞盛によって1641年に分割されたことが文書で記録されています。現在の町名は1976年から使用されるようになり、福岡市営住宅が建設された際に名付けられました。

歴史

下山門団地はかつて生の松原に隣接する水田地帯でしたが、福岡市による市営住宅の建設に伴い、団地として発展しました。「福岡市営下山門住宅」として知られるこの住宅群は、55棟1,896戸から成り立っており、生活の中心となる公共施設や商業施設も周辺に立地しています。

この団地は昭和47年度と48年度に建設された鉄筋コンクリート造の5階建ての建物49棟が主体で、さらに平成の時代には新たに6～9階建ての住宅も追加されました。また、老朽化が進む5階建ての住宅の建替事業も行われており、今後はより高層の住宅が整備される計画が進行中です。

人口動態

福岡市の住民基本台帳に基づく人口動態によると、特に市営住宅での高齢化が進み、住民総数は減少傾向にあります。このことは地域社会のあり方にも影響を与えています。

交通アクセス

下山門団地の交通ネットワークには、福岡西料金所や都市高速道路の出入り口が含まれています。また、九州旅客鉄道の筑肥線が近くを通り、利用者は下山門駅にアクセス可能です。バスは西日本鉄道が運行しており、周辺の停留所も充実しています。

主要施設

地域内には、福岡市立の小中学校やスーパーマーケット、医療施設などの公共・公益施設があります。特に福岡市立西陵小学校や下山門小学校が近隣に存在し、地域の教育環境も整っています。また、商業施設が集まる中央部や、近隣の上山門には商店街が形成されており、住民の日常生活を支えています。

下山門団地は福岡市の発展に伴い、住宅街としての役割を果たしてきました。今後も地域の環境整備が進められ、住みやすいまちづくりが期待されています。

もう一度検索