下段村

下段村について

下段村（しただんむら）は、富山県中新川郡に位置した村であり、その歴史は1889年に遡ります。村の発足は町村制の施行に伴い、上新川郡に存在した複数の村が統合されて成立しました。この新しい下段村は、当初299戸、人口1,703人という規模を持ち、地租は218万円余、民有地面積は471万町歩余に達していました。

村の沿革

村役場は当初、榎にある有馬喜久郎の住宅に設置されましたが、1892年には、立山小林区署舎を時価45円で買収し、総工費300円で新たに役場を建設しました。この移転により、村の中心はさらに強化されました。

1896年には郡制の施行により、上新川郡から分立して中新川郡が成立。この年から村は中新川郡に所属することとなり、村の行政や生活に新たな変化が訪れました。

1923年には、村内の集落が再編成され、24の村ほかが統合され、最終的には14集落に集約される運びとなりました。これにより、地域の生活や経済活動がより効率的に行われるようになりました。

1942年には、下段村は五百石町、大森村、高野村とともに合併し、新たに中新川郡雄山町が発足しました。この合併により、下段村の歴史にひとつの幕が下ろされることとなりました。

歴代村長

下段村には数代にわたる村長が存在しました。最初の村長である高邊與吉郎は1889年から1893年までの約4年間村の舵取りを行い、その後も久世隆亭や石原一郎といった村長が村の発展に寄与しました。各村長はそれぞれの時代において、村の発展に寄与し、地域住民の生活を支える役割を担っていました。

関連項目

下段村の歴史を探ると、富山県の廃止市町村の一覧など、地域の変遷について知見を得ることができます。さらには、当時の市町村名の変遷について詳しい情報を記載した文献も存在し、地元の歴史を深く知るための貴重な資料となっています。具体的には『市町村名変遷辞典』や『立山町史 下巻』などが挙げられます。

このように下段村の歴史は、地域の発展や合併の過程とともに、富山県の歴史の一部として刻まれています。

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