下浜道路

下浜道路（しもはまどうろ）

下浜道路は、秋田県秋田市下浜地区を東西に走る国道7号のバイパス路線です。「下浜サンセットロード」という愛称で広く親しまれ、秋田市の愛称命名道路にも指定されています。計画では4車線での完成を目指していますが、現在は暫定的に2車線で開通しています。

概要

国道7号は、秋田市下浜地区において幅員が狭く、交通量の多さが長年の課題でした。特に朝夕のラッシュ時には深刻な交通渋滞が発生し、海水浴シーズンには観光客の増加も相まって、更なる混雑を招いていました。また、沿線には下浜海水浴場があり、県内外からの海水浴客で賑わいます。さらに、通学路としての利用も多く、歩道が十分に整備されていない区間も存在するため、交通事故の危険性が常に指摘されていました。かつては最高速度の引き上げが試みられたものの、安全面への懸念から元の速度に戻された経緯もあります。

これらの問題を解決するために、下浜道路の整備が決定されました。この道路は、由利本荘市岩城方面から秋田市に入ってすぐの地点で現道から分岐し、羽川大橋で羽越本線を跨ぎます。その後、下浜羽川・長浜地区の東側を大きく迂回し、下浜桂根橋で再び羽越本線と現道を跨いで現道に合流します。秋田南バイパスとは約800mの距離で接続しています。

下浜道路は、両端で旧道と接続するほか、市道とも2箇所で接続していますが、これらはすべて平面交差となっています。また、秋田県道240号川添下浜停車場線とも交差しますが、直接接続はしていません。

歴史

2010年度に工事が開始され、羽川大橋付近から順次整備が進められました。当初、国土交通省東北地方整備局は2019年度の開通を目指していましたが、実際には2020年3月14日に全線が開通しました。

下浜道路と並行する旧道は、2022年1月21日に秋田県道56号秋田天王線との重複指定を受け、同年4月1日に国道7号の指定から外れ、秋田県の管理となりました。

路線データ

総延長：6.2km
標準幅員（暫定幅員）：24.5m（14.5m）
道路規格：第3種第1級
車線数：4車線（全線暫定2車線）

主な沿革

2007年1月23日：都市計画決定
2007年度：事業着手
2009年度：用地着手
2010年度：工事着手
2020年3月14日：全線開通

関連項目

バイパス道路
日本のバイパス道路一覧
東北地方の道路一覧
国道7号
下浜

外部リンク

* 東北地方整備局 下浜道路

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