秋田南バイパス

秋田南バイパス

秋田南バイパスは、秋田県秋田市の海沿いを東西に走る国道7号のバイパス路線です。秋田市の公募により「はまなすロード」の愛称で親しまれています。

概要

秋田市茨島交差点の慢性的な渋滞緩和を目的に計画され、秋田市浜田から秋田市八橋に至る全長8.5kmの区間を結んでいます。開通当初は暫定2車線でしたが、秋田市下浜地区から秋田市中心部や秋田北バイパスへのアクセスルートとして利用者が増加し、交通量が増大しました。

特に平日の朝ラッシュ時には、浜田こ道橋交差点から南浜交差点にかけての下り線で激しい渋滞が発生していました。また、観光シーズンには、駐車帯「はまなす広場」付近から下浜駅前にかけての上り線でも渋滞が見られるなど、新たな交通問題が生じていました。

このような状況を改善するため、2009年度から秋田市新屋町内の2.2km区間において4車線化工事が進められ、2015年5月に供用開始、同年8月に工事が完了しました。

2022年度には、2015年に4車線化された区間を除く、残りの6.3km区間の4車線化事業が「秋田南拡幅」として事業化され、更なる交通円滑化が期待されています。

起点側には、800mほど離れて国道7号下浜道路が接続しています。

路線データ

起点：秋田市浜田境川
終点：秋田市八橋戌川原
総延長：8.5km
標準幅員：30m（暫定幅員15m）
道路規格：第3種第1級
車線数：4車線（一部暫定2車線）
設計速度：80km/h

沿革

1975年10月21日：都市計画決定
1975年度：事業着手
1980年度：用地着手
1981年度：工事着手
1986年7月18日：新屋こ道橋交差点 - 南浜交差点（雄物大橋部分のみ）開通
1986年10月24日：浜田こ道橋交差点 - 新屋こ道橋交差点 開通
1990年12月12日：浜田境川交差点 - 浜田こ道橋交差点 開通
2003年3月15日：南浜交差点 - 臨海十字路 全線供用開始（暫定2車線）
2004年4月1日：秋田南バイパスに並行する旧道が秋田県道56号秋田天王線として管理が秋田県に移管
2015年5月20日：浜田こ道橋付近 - 南浜交差点付近 4車線化
2022年度：秋田南拡幅として残区間の4車線化が事業化

主なトンネルと橋

浜田こ道橋：24.3m
雄物大橋：394m
割山こ道橋：24.2m
勝平はまなすトンネル：355m
臨海大橋：349m

環境への配慮

臨海大橋付近での工事中には、サギ類の営巣地が発見されたため、繁殖期には工事を休止するなど、サギ類の生育環境に最大限配慮して工事が進められました。

また、年間を通して風が強い地域特性を活かし、風力発電設備を設置しています。この風力発電により、臨海大橋の路面凍結防止や照明、勝平はまなすトンネル内の照明などに電力が供給されています。風車には、地元の小学生から公募された「たいよう」という愛称が付けられています。

外部リンク

国土交通省東北地方整備局秋田河川国道事務所

関連項目

バイパス道路
日本のバイパス道路一覧
* 東北地方の道路一覧

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