下田市立図書館
下田市立図書館は、静岡県下田市に設置された公立図書館として、地域の情報・文化拠点としての役割を担っています。
当館の歴史は古く、1923年（大正12年）に旧下田町立図書館として創立されたことに始まります。正式な図書サービスの提供が開始されたのは1925年（大正14年）でした。その後、1950年（昭和25年）には下田小学校から独立し、下田町立図書館として運営されるようになりました。翌1951年（昭和26年）には、旧自治警察署跡地を活用して開設された中央公民館に併設される形で、下田町旧岡方村字平滑148番地へ移転しています。現在の図書館建物建設に向けて、旧館の解体と新築工事が始まったのは1975年（昭和50年）です。工事期間中は、一時的に公民館（現在の消防署の場所）を間借りして業務が続けられました。そして、1976年（昭和51年）に、現在使用されている図書館施設が完成し、開館しました。
1976年に竣工した現在の図書館施設は、3階建ての構造を有しています。1階部分は主に利用者が直接資料に触れる開架スペースとなっており、一般開架コーナーや児童開架コーナーが設けられています。また、新聞や雑誌の閲覧スペース、利用者の手続きを行う受付カウンターもこの階に配置されています。2階には、視聴覚資料を閲覧・鑑賞できる視聴覚室や映写室のほか、複数の書庫（資料室、第1～第3書庫）や図書館の運営を担う事務室が集約されています。さらに3階も第4書庫として活用されており、多くの蔵書を効率的に保管するスペースとなっています。利用者の利便性向上のため、2011年（平成23年）からはインターネットを通じた蔵書予約システムも導入されています。
しかしながら、現在の建物は建築から長い歳月が経過し、施設の老朽化や耐久性、そして年々増加する蔵書への対応が難しい蔵書スペース不足といった課題が顕著になっています。加えて、最新の視聴覚資料への対応、高齢者や障害者なども含めた全ての利用者が快適に過ごせるバリアフリー設計、駐車場不足など、現代の多様化するニーズや地域との連携強化に対応しきれていない状況です。こうした背景から、下田市教育委員会は2011年（平成23年）に新しい図書館のあり方に関する基本的な構想の検討を開始しました。当初は、新市庁舎との複合施設として整備する方向で検討が進められ、2012年（平成24年）5月にはその計画概要が市議会全員協議会で説明されました。さらに翌6月25日には、新庁舎等建設基本構想・基本計画審議会から、この構想が妥当であるとする答申書が市長に提出されるに至りました。
しかし、新庁舎建設のための用地選定の途上で、静岡県の下田総合庁舎も津波による浸水リスクを避けるための高台移転を検討していることが明らかになりました。これを受け、公共事業全体の効率化や経費削減の観点から、新図書館（および複合施設として併設予定だった保健センター）については、津波時に1階・2階部分の浸水が想定されているものの、現在の県下田総合庁舎へ移転させるという方針へと変更されました。
新しい図書館の施設設備に関する基本的な考え方として、以下のような要素が整理されています。
将来的な下田市の人口減少を考慮し、約20,000人の市民サービス提供を前提とした規模として、約1,574平方メートルが目安とされています。新しい施設では、キッズスペース、AVコーナー、障害者コーナー、PCコーナー、レファレンスコーナー、学習室、多目的室など、一般開架スペースの質・量ともに拡充が検討されています。また、図書全般や郷土資料・行政資料などを収蔵する閉架書庫、そして図書館運営を円滑に行うためのバックヤード機能の充実も図られる計画です。
下田市立図書館の主な休館日、開館時間、貸出対象者、貸出規則は以下の通りです。
- 国民の祝日（月曜日と重なる場合は翌日が休館）
- 年末年始（12月28日から1月3日まで）
- 館内整理日（毎月第4木曜日）
- 特別整理期間（例年5月中に約1週間設けられます）
- 日曜日：午前9時00分から午後4時00分
- 下田市内の事業所に通勤または学校に通学している方
- 相互利用協定を締結している以下の市町の図書館カードをお持ちの方（東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、沼津市）
- 雑誌、視聴覚資料（DVD）：1人につき合計2点まで、貸出期間は1週間
下田市立図書館は、これらの提供サービスを通じて、市民の学習支援や情報提供に貢献しています。最新の詳細情報については、公式サイトをご確認ください。
関連事項として、静岡県内の他の図書館に関する一覧も参考になります。
沿革
当館の歴史は古く、1923年（大正12年）に旧下田町立図書館として創立されたことに始まります。正式な図書サービスの提供が開始されたのは1925年（大正14年）でした。その後、1950年（昭和25年）には下田小学校から独立し、下田町立図書館として運営されるようになりました。翌1951年（昭和26年）には、旧自治警察署跡地を活用して開設された中央公民館に併設される形で、下田町旧岡方村字平滑148番地へ移転しています。現在の図書館建物建設に向けて、旧館の解体と新築工事が始まったのは1975年（昭和50年）です。工事期間中は、一時的に公民館（現在の消防署の場所）を間借りして業務が続けられました。そして、1976年（昭和51年）に、現在使用されている図書館施設が完成し、開館しました。
現行施設の概要
1976年に竣工した現在の図書館施設は、3階建ての構造を有しています。1階部分は主に利用者が直接資料に触れる開架スペースとなっており、一般開架コーナーや児童開架コーナーが設けられています。また、新聞や雑誌の閲覧スペース、利用者の手続きを行う受付カウンターもこの階に配置されています。2階には、視聴覚資料を閲覧・鑑賞できる視聴覚室や映写室のほか、複数の書庫（資料室、第1～第3書庫）や図書館の運営を担う事務室が集約されています。さらに3階も第4書庫として活用されており、多くの蔵書を効率的に保管するスペースとなっています。利用者の利便性向上のため、2011年（平成23年）からはインターネットを通じた蔵書予約システムも導入されています。
新図書館基本構想と移転計画
しかしながら、現在の建物は建築から長い歳月が経過し、施設の老朽化や耐久性、そして年々増加する蔵書への対応が難しい蔵書スペース不足といった課題が顕著になっています。加えて、最新の視聴覚資料への対応、高齢者や障害者なども含めた全ての利用者が快適に過ごせるバリアフリー設計、駐車場不足など、現代の多様化するニーズや地域との連携強化に対応しきれていない状況です。こうした背景から、下田市教育委員会は2011年（平成23年）に新しい図書館のあり方に関する基本的な構想の検討を開始しました。当初は、新市庁舎との複合施設として整備する方向で検討が進められ、2012年（平成24年）5月にはその計画概要が市議会全員協議会で説明されました。さらに翌6月25日には、新庁舎等建設基本構想・基本計画審議会から、この構想が妥当であるとする答申書が市長に提出されるに至りました。
しかし、新庁舎建設のための用地選定の途上で、静岡県の下田総合庁舎も津波による浸水リスクを避けるための高台移転を検討していることが明らかになりました。これを受け、公共事業全体の効率化や経費削減の観点から、新図書館（および複合施設として併設予定だった保健センター）については、津波時に1階・2階部分の浸水が想定されているものの、現在の県下田総合庁舎へ移転させるという方針へと変更されました。
新図書館の施設設備に関する考え方
新しい図書館の施設設備に関する基本的な考え方として、以下のような要素が整理されています。
- - 立地: 利用者の利便性が高い場所に加え、安心・安全であること。
- - 利用しやすさ: 市民誰もが快適に利用できる設計であること。
- - 機能: 図書サービスの中核であることに加え、市民生活に役立ち、将来にわたって活用される施設であること。
規模の想定
将来的な下田市の人口減少を考慮し、約20,000人の市民サービス提供を前提とした規模として、約1,574平方メートルが目安とされています。新しい施設では、キッズスペース、AVコーナー、障害者コーナー、PCコーナー、レファレンスコーナー、学習室、多目的室など、一般開架スペースの質・量ともに拡充が検討されています。また、図書全般や郷土資料・行政資料などを収蔵する閉架書庫、そして図書館運営を円滑に行うためのバックヤード機能の充実も図られる計画です。
利用案内
下田市立図書館の主な休館日、開館時間、貸出対象者、貸出規則は以下の通りです。
- - 休館日:
- 国民の祝日（月曜日と重なる場合は翌日が休館）
- 年末年始（12月28日から1月3日まで）
- 館内整理日（毎月第4木曜日）
- 特別整理期間（例年5月中に約1週間設けられます）
- - 開館時間:
- 日曜日：午前9時00分から午後4時00分
- - 貸出可能者:
- 下田市内の事業所に通勤または学校に通学している方
- 相互利用協定を締結している以下の市町の図書館カードをお持ちの方（東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、沼津市）
- - 貸出規則:
- 雑誌、視聴覚資料（DVD）：1人につき合計2点まで、貸出期間は1週間
下田市立図書館は、これらの提供サービスを通じて、市民の学習支援や情報提供に貢献しています。最新の詳細情報については、公式サイトをご確認ください。
関連事項として、静岡県内の他の図書館に関する一覧も参考になります。
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