下町兄弟

下町兄弟

概要

下町兄弟（したまちきょうだい）は、日本のラップユニットで、1982年に東京の下町で結成されました。中心人物であるBANANA ICE（工藤玄実）がユニットの顔として知られ、彼の独特の視点から下町の風景や文化を歌詞に取り入れた楽曲が特徴です。

経歴

下町兄弟の起源は、1982年に結成されたバンド「Bananavender & The Jungle Five」に遡ります。1983年には渋谷ライブインでデビューし、観客からの反響を受けて「Bananavender」と名乗りました。1992年に下町兄弟としての活動が本格化し、彼らは多くの楽曲をリリースし続けています。

BANANA ICEは1989年にフジテレビの番組「ひらけ!ポンキッキ」で「みんなであそぼうどうぶつかぞく」を歌い、この経験を活かして自身のインディーズレーベル「SHIBAURA RECORDS」を設立。彼は自ら作曲・宣伝を手掛け、「バブル全盛期」の巨大ディスコ「ジュリアナ東京」で日本語ラップを披露し、「結婚しないシンドローム」や「BODYCOM」の楽曲が注目を浴びました。

1993年には「酔っぱらってホテルでH」がシングルとしてリリースされ、人気を集めました。また、1994年に発表した「パリッ！とオバさん」はFM局でヘビーローテーションされ、最終的には10万枚のヒットを達成しました。その後、『伊集院光 深夜の馬鹿力』のテーマ曲も手がけました。

1995年、下町兄弟は名義を変えてメジャーデビューを果たし、映画『サラリーマン専科』の主題歌として「ミモザの咲く頃」が使われるなど、順調にヒットを飛ばしていきます。さらに、アニメ『ビーストウォーズ』や『ドラえもん』のテーマ音楽も手がけ、声優としても活動するなど多岐にわたる活躍を見せています。

2003年にはチャリティーコンサート『花キューピット50周年ジョイフルコンサート』に牽引的な存在として参加。2004年には舞台『百年の孤独〜heart of gold』にパフォーマーとして出演し、助演も務めています。2008年には北京オリンピックに向けて、国際的なコラボレーション曲に参加し、日本を代表するラッパーとしての地位を確立しました。

ディスコグラフィ

下町兄弟は数多くのシングルやアルバムをリリースしています。特に有名な作品には、

• - 「結婚しないシンドローム」
• - 「BODYCOM」
• - 「パリッ！とオバさん」
• - 「酔っぱらってホテルでH」 などがあります。

また、さまざまなアーティストへの楽曲提供やリミックスも行っており、その幅広い活動が評価されています。彼らの音楽スタイルは、下町特有の視点から日常の話題を音楽に昇華させることにあります。

メンバー

• - BANANA ICE（工藤玄実）：中心人物であり、SHIBAURA RECORDSの代表。声優業も積極的に行っており、『ドンキーコング』や『とっとこハム太郎』での出演が有名。さまざまなアーティストへの楽曲提供やプロデュースも手掛けています。
• - Hit’C（宮田人司）：初期メンバーで、デビューアルバムでのトラックメイキングや作曲を担当。彼も多くのアーティストとのコラボレーションを行っています。

最後に

下町兄弟は、そのユニークなスタイルと多彩な活動を通じて、今なお日本の音楽シーンで重要な存在です。彼らの音楽はリスナーに親しまれ続け、新しい世代にも影響を与えています。今後の活動にも大きな期待が寄せられています。

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