不二家神戸

株式会社不二家神戸について

株式会社不二家神戸（ふじやこうべ）は、兵庫県神戸市に本社を構える和洋菓子の製造販売を行っている企業で、株式会社不二家の子会社です。もともとは2003年に倒産した株式会社タカラブネの後継会社として設立された株式会社スイートガーデンから始まり、その後、2014年2月に不二家がその株式を取得し、子会社化したことで現在の形に至っています。2021年には、社名をスイートガーデンから不二家神戸に変更し、ブランドを強化しています。

会社の歴史

株式会社タカラブネは1948年に京都で和菓子製造卸業「宝船屋」として創業し、1956年には直営店を開店しました。1959年からは洋菓子事業にも手を広げ、1966年にフランチャイズチェーンの展開を開始しました。1975年には洋菓子の生産ラインを一貫体制にし、1979年には株式を大阪証券取引所や名古屋証券取引所に上場し、1994年には1000店舗を達成しました。しかし2003年には経営が困難になり、民事再生法を申請し倒産に至りました。そこで新たにスイートガーデンが設立され、ブランドを継承しました。

その後、スイートガーデンは2014年に不二家の完全子会社となり、2021年に不二家神戸へと名称が変更されました。店舗の形態としては「タカラブネ」、「スイートガーデン」、「FUJIYA KOBE」の3つが併存していた時期もありましたが、2022年にはほとんどの店舗が「FUJIYA KOBE」ブランドに移行しました。2023年3月31日には茨城県の石岡店も閉店し、「タカラブネ」ブランドは完全に消滅しました。

現状と店舗数

不二家による買収当初、タカラブネの店舗数は約500店舗でしたが、その後の経営方針により店舗数は減少し続け、2024年6月時点ではわずか59店舗となっています。現在の店舗は、東海、近畿、中国、四国の地域に絞られており、お客様に向けて和洋菓子を提供しています。

ブランドと商品展開

不二家神戸は、和洋菓子に加え、不二家ブランドの商品を広く取り扱っています。主な店舗形態には、和洋菓子の販売を行う「FUJIYA KOBE」と、焼きたての洋菓子を専門とする「オーブンラボ」があります。また、「オーブンマルシェ」では、オーブンラボを基にしたカフェスペースも設けており、多様なお客様に対応できるよう努めています。一方で、スイートガーデンやタカラブネといったブランドはもはや存在せず、全て「FUJIYA KOBE」名義で統一されています。

メディアとプロモーション

不二家神戸は、株式会社不二家の一員として様々なメディア・CMにも出演しており、多くのタレントやアーティストがその宣伝活動に関与してきました。これにより、ブランドの認知度向上を図るとともに、新しいお客様の獲得に繋げています。特に、佐良直美やSnow Man|Snow_Manなどの著名人を起用し、親しみやすく魅力的なイメージを持たせる工夫がなされています。

今後も不二家神戸は、伝統的な和洋菓子の製造販売を通じて、多くのお客様に愛される商品をお届けするために、さらなる展開を目指していくことでしょう。

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