不可思議/wonderboy

不可思議/wonderboyのプロフィール

不可思議/wonderboy（ふかしぎワンダーボーイ）は、1987年12月30日に生まれ、2011年6月23日に不慮の交通事故で亡くなった日本のシンガーソングライターであり、ポエトリーラッパーです。血液型はO型で、独自の音楽スタイルと詩的な言葉遣いで知られています。

学歴と音楽活動の始まり

彼は埼玉県立川越高等学校を経て、埼玉大学を卒業しました。大学生活の中で、KICK THE CAN CREWに触発されてラップを始め、特にスポークン・ワードの大会での経験が彼の音楽的な方向性に大きな影響を与えました。大学3年生の終わりにエントリーしたSSWS（新宿スポークンワーズスラム）の予選で、詩人の今村知晃によるパフォーマンスに感銘を受け、ライムに頼らないポエトリーリーディングの世界に引き込まれました。

受賞歴と実績

2009年、彼はSSWSのチャンピオントーナメントで優勝し、グランドチャンピオントーナメントではBEST4に進出しました。この年、彼は自身のデビューEPである『不可思議奇譚 demo.ep』を制作し、300枚以上を手売りやWENOD店頭で販売しました。次の年である2010年、YSWS（横浜スポークンワーズスラム）でもグランドチャンピオントーナメントに見事に勝利。代々木公園で開催された野外朗読サイファーでは、著名な詩人である谷川俊太郎との共演を果たしました。

2011年には、「俊読~shundoku7~」というイベントに出演し、再度谷川俊太郎と共演。その際に披露した作品「生きる」は、谷川の詩をラップにしたもので、後に谷川から音源化の許可を得ることができました。彼の詩に触れたのは中学校時代からであり、彼にとって非常に特別な意味を持つ作品となりました。

デビュー作と急逝

2011年3月14日には自主制作シングル「生きる」を50枚限定で発売し、一晩で完売を記録しました。その後、2011年5月4日には待望の1st アルバム「ラブリー・ラビリンス」を全国でリリース。しかし、同年6月23日、不慮の事故により若くしてこの世を去りました。

彼の音楽の影響

2024年現在、彼のアルバム『ラブリー・ラビリンス』に収められている「Pellicule」のミュージックビデオは、YouTubeで3000万回以上再生されており、多くの人々に影響を与え続けています。この曲は、サッカー選手を目指してタイの下部リーグに渡った友人に宛てて書かれたもので、その背景にある思いや感情が多くの聴衆に共鳴しています。

ディスコグラフィ

• - シングル: 「生きる」（2011年3月14日、LOW HIGH WHO? PRODUCTION）
• - EP: 不可思議奇譚 demo.ep
• - アルバム: 「ラブリー・ラビリンス」（2011年5月4日発売）

映像作品

• - Living Behavior 不可思議/wonderboy 人生の記録（2015年6月24日、ポニーキャニオン）

まとめ

不可思議/wonderboyは、短い生涯の中で多くの情熱を音楽に注ぎ込み、独自のスタイルで日本の音楽シーンに新しい風を吹き込みました。彼の活動は今もなお多くのファンに支持されており、彼の作り上げた音楽やメッセージは、これからも人々の心に刻まれ続けることでしょう。

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