不安の種

不安の種

『不安の種』（ふあんのたね）は、漫画家・中山昌亮が手掛ける日本のホラー作品群、およびこれを原作とする2013年公開の映画である。

漫画シリーズ

本シリーズは、日常にひそむ不穏な出来事や、理解不能な超常的な存在との遭遇を通じて描かれる断片的な恐怖譚を主眼としている。主人公らしき明確なキャラクターはおらず、様々な人物が遭遇する怪異がオムニバス形式で描かれることが多い。特に、特徴的な容姿を持つ怪異「おちょなんさん」は、読者の間で広く認知されている存在である。

連載は複数の媒体を渡り歩き、タイトルも変化している。

1. 『不安の種』
- 秋田書店発行の漫画雑誌『チャンピオンRED』にて、2002年12月号から2005年5月号まで連載された。

2. 『不安の種+』（ふあんのたねプラス）
- 『チャンピオンRED』での連載終了後、同社発行の『週刊少年チャンピオン』に移籍。タイトルを改め、2007年9号から2008年15号にかけて連載された。

3. *『不安の種』（ふあんのたねアスタリスク）*
- 再び連載の場を『チャンピオンRED』へ戻し、タイトルを新たに2019年4月号より現在も連載が継続されている。

書誌情報

各シリーズは秋田書店より単行本として刊行されている。

『不安の種』 全3巻
第1巻 ISBN 4-253-10486-X （2004年6月24日発売）
第2巻 ISBN 4-253-10487-8 （2004年6月24日発売）
第3巻 ISBN 4-253-10488-6 （2005年4月20日発売）
『不安の種+』 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉 全4巻
第1巻 ISBN 978-4-253-20387-6 （2007年7月6日発売）
第2巻 ISBN 978-4-253-20388-3 （2007年12月7日発売）
第3巻 ISBN 978-4-253-20389-0 （2008年4月8日発売）
第4巻 ISBN 978-4-253-20390-6 （2008年6月6日発売）
『不安の種』* 秋田書店〈チャンピオンREDコミックス〉 既刊8巻（2024年10月18日現在）
第1巻 ISBN 978-4-253-23747-5 （2020年1月20日発売）
第2巻 ISBN 978-4-253-23748-2 （2020年7月20日発売）
第3巻 ISBN 978-4-253-23749-9 （2021年3月18日発売）
第4巻 ISBN 978-4-253-23750-5 （2022年1月20日発売）
第5巻 ISBN 978-4-253-32111-2 （2022年9月20日発売）
第6巻 ISBN 978-4-253-32112-9 （2023年7月20日発売）
第7巻 ISBN 978-4-253-32113-6 （2024年1月18日発売）
第8巻 ISBN 978-4-253-32114-3 （2024年10月18日発売）

映画版

漫画を原作とした実写映画が2013年に公開された。監督は長江俊和が務め、石橋杏奈が主演を務めた。作品はカラー、上映時間は87分、PG12指定となっている。

キャスト

石橋杏奈 - 鹿野陽子
須賀健太 - 畑野誠二
浅香航大 - 乾巧
岩井志麻子
津田寛治
栗原瞳 - 龍太の母
小山颯
森くれあ - 陽子（幼少期）
川村亮介 - 都留
五頭岳夫 - 大樹の祖父
龍坐
気谷ゆみか
岩本淳

スタッフ

監督・脚本：長江俊和
製作：藤岡修、山崎浩一、鈴木香織、吉川雅子、宇田川寧、沢考史
プロデューサー：高口聖世巨、柴原祐一
企画：鈴木淳一
撮影：平尾徹
音楽：石川忠
美術：高山雅子
編集：相良直一郎
録音：藤本賢一
ヘア&メイク：片伊木彩名
助監督：亀谷英司
照明：斉藤久晃
ライン・プロデューサー：中村和樹
CG：本田貴雄
制作担当：真野清文
制作プロデューサー：松浦順子
衣装：加藤みゆき
VE：栃木光信
* 特殊造形：百武朋

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