不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城

不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城

『不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城』は、2001年にチュンソフトから発売されたゲームボーイカラー用ローグライクゲームです。風来のシレンシリーズのゲームボーイ用ソフトとしては2作目にあたります。

概要

本作は、砂漠地帯を舞台に、領主の豹変の謎を解き明かすのが主な目的です。前作『風来のシレンGB 月影村の怪物』から、モンスターの肉やワナ道といった要素が復活し、システム面が大きく変更されました。また、シリーズの特徴である和風なイメージとは異なり、異国情緒あふれる世界観が特徴となっています。

スーパーファミコン用ソフト『風来のシレン』（1995年）の後のストーリーであり、同作のキャラクターが再登場するほか、NINTENDO 64用ソフト『風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!』（2000年）のキャラクターやシステムも導入され、当時のシリーズの集大成とも言える内容となっています。

2008年には、セガからリメイク版となるニンテンドーDS用ソフト『風来のシレンDS2 砂漠の魔城』が発売されました。

ストーリー

旅の途中、シレンと相棒のコッパは砂漠で倒れ、魔城の兵士に投獄されます。アテカ姫の助けで脱出したシレンたちは、砂漠の町イルパにたどり着きます。町では、領主の様子がおかしいという噂が広まっており、シレンは弟分のペケジと共に、魔城の地下にある遺跡の財宝を探すことになります。

しかし、財宝の情報は領主の家来・ザガンが、遺跡の最下層にある邪神像を手に入れるために仕組んだものでした。邪神像がザガンに奪われた後、町の周辺の砂漠が広がり始めます。邪神像が原因とみたシレンたちは、ザガンを倒し邪神像を取り戻そうとしますが、領主にとどめを刺されてしまいます。その後、シレンは大天守閣で領主と対決しますが、アテカによって領主が画策していた儀式が終わってしまいます。

儀式により領主の体から魔物・キュラスが現れ飛び去り、城が崩れ始めます。アテカは、キュラスがこの地に眠る邪神の復活を目論んでいることを明かします。住民たちは町を守るため、シレンにキュラスの撃破を託します。シレンはジャハンナムの扉の最奥でキュラスを倒し、復活した邪神をも打ち倒し、町を救うのでした。

システム

風来救助隊

パスワード機能を利用した救助システム。他のプレイヤーが救助に成功すると、倒れたプレイヤーはアイテムを没収されずにその場から再開できます。救助したプレイヤーは特典を入手できます。

旅仲間

過去の作品から引き続き登場している仲間が登場します。ストーリーが進むと町に常駐するようになり、任意で仲間にできます。ダンジョン内では敵を倒すとレベルアップします。

祝福と呪い

アイテムの中には祝福されたアイテムが登場し、効果が倍増したり再利用できたりします。一方、アイテムに呪いが掛かるようになり、呪いを解かないと使用できなくなります。

腕輪のヒビ

腕輪も合成できるようになり、便利な腕輪を生み出すことが出来ます。腕輪には耐久値が設定されており、ダメージを受けると壊れてしまいます。

合成の限界

武器・盾・腕輪に合成する特殊能力の個数に制限が加えられました。

履歴と格付け

冒険中に特定の行動を取ると、メニューの「冒険の履歴」に追加されます。また、風来人、料理人、ワナ師それぞれに格付けがあり、関連する偉業を成し遂げるとランクが上がります。

ダンジョン

多数のダンジョンが用意されています。各ダンジョンを一定階層潜ることで、次のダンジョンに進むことが出来ます。

古代遺跡
魔城東小天守
魔城大天守閣
ジャハンナムの扉
トンファンの穴
天下一ワナ道会
壷の洞窟
鍛冶屋のかまど
奈落の果て

登場人物

シレン
コッパ
アテカ姫
ペケジ
領主
ザガン
キュラス
邪神
ンフー

開発

開発はチュンソフトが行い、開発協力としてスティングレイが参加しました。制作は中村光一、監督は長畑成一郎、脚本は冨江慎一郎が担当しました。音楽はすぎやまこういち、松尾早人が担当しました。

評価

ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」において、ゲームボーイカラー版はプラチナ殿堂、ニンテンドーDS版はゴールド殿堂を獲得しました。

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