不敵なあいつ

映画『不敵なあいつ』詳細解説

1966年10月8日に公開された『不敵なあいつ』は、日活が制作したアクション映画で、監督は西村昭五郎が務めました。主演は、当時人気絶頂だった小林旭で、彼の代表作の一つである「あいつ」シリーズの記念すべき第一作目です。

あらすじ

物語は、足を洗って堅気になろうとしていたヤクザの都築浩介（小林旭）が、組の幹部の仇を討つよう命じられるところから始まります。しかし、彼は無残な殺され方をしてしまいます。その報復のため、激昂した都築は組織を飛び出し、非道な組織に単身で戦いを挑むというストーリーです。裏社会の抗争と、主人公の怒りが絡み合い、激しいアクションシーンが見どころです。

キャスト

都築浩介：小林旭
千加：芦川いづみ
熊五郎：東京ぼん太
峯原京子：北川めぐみ
清二：藤竜也
桜井：深江章喜
峯原周平：佐野浅夫
陣野：杉江弘（杉山弘太郎）
タキ：武智豊子
ひろ子：可能かづ子（夏海千佳子）
杉崎：天坊準
藤岡：宮崎準
飯塚：木浦佑三
亀田：玉村駿太郎
伊藤：長谷川弘
ノリロー：新山ノリロー
トリロー：新山トリロー
先生：井東柳晴
ゴルフ練習場のマスター：三樹高雄
喫茶店マスター：高野誠二郎
花屋：千代田弘
港東会組員：山口吉弘、式田賢一、赤司健介、中平哲仟、石火矢哲郎（村井健二）、沢美鶴、根本義幸
まゆみ：瞳美沙
清二の恋人：萩道子
大黒屋の酒場のホステス：森みどり
歌手：水木潤子
金粉ショーのダンサー：菊池ゴールデントリオ
技斗：高瀬将敏
龍司：中谷一郎
郷田猪造：神田隆
式場：内田朝雄
クラブの歌手：坂本スミ子（特別出演）

豪華なキャストが物語を彩り、それぞれのキャラクターが物語に深みを与えています。特に、小林旭の迫力ある演技は、観客を魅了します。

スタッフ

監督：西村昭五郎
脚本：甲斐久尊、石森史郎
企画：友田二郎
音楽：鏑木創

ベテランスタッフが結集し、質の高い作品を作り上げています。音楽を担当した鏑木創の楽曲も、映画の雰囲気を盛り上げる重要な要素です。

同時上映

『不敵なあいつ』と同時上映されたのは、石原裕次郎主演の『栄光への挑戦』でした。こちらも舛田利雄が監督を務めた作品で、当時の映画館では、豪華2本立てで楽しむことができました。

作品の魅力

『不敵なあいつ』は、小林旭の魅力を最大限に引き出した作品であり、彼のファンにとっては見逃せない一本です。また、1960年代の日本映画の雰囲気を味わうことができる点も魅力です。ストーリー展開もテンポが良く、最後まで飽きさせません。ヤクザ映画でありながら、主人公の正義感や怒りが描かれており、単なるアクション映画に留まらない深みを持っています。

公開当時から多くのファンを魅了し、現在でもその人気は衰えていません。機会があればぜひご覧いただきたい作品です。

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