不滅のカントリーウェスタン

不滅のカントリーウェスタン

『不滅のカントリーウェスタン』は、日本のカントリーミュージック界を代表する人物の一人、原田実が率いるグループ「原田実とワゴン・エース」が発表した音楽アルバムです。本作は当時普及していた8トラック・カセットテープという形態で、CTAレーベルからリリースされました。

このアルバムには、カントリーミュージックの古典とも言える楽曲が多数収録されており、原田実の卓越したスティール・ギター演奏と編曲を軸に、寺本圭一と伊藤てる子の二人のボーカリストが参加しています。彼らの歌声によって、時代を超えて愛されるカントリーソングの数々が表現されています。

8トラック・カセットの特性上、アルバムはSide 1からSide 4までの四つの面に楽曲が分割されて収録されています。

収録曲

Side 1
想い出のグリーン・グラス (Remember The Good Times)
ハニー (Honey)
二人青い鳥 (Two Little Bluebirds)
トラック・ドライビング・マン (Truck Driving Man)

Side 2
カウ・ライジャ (Kaw-Liga)
サン・アントニオ・ローズ (San Antonio Rose)
フォルサム・プリズン・ブルース (Folsom Prison Blues)
ホンキー・トンク・マン (Honky Tonk Man)

Side 3
マウンテン・デュー (Mountain Dew)
ワバッシュ・キャノンボール (Wabash Cannonball)
ケンタッキーの青い月 (Blue Moon Of Kentucky)
フォギー・マウンテン・ブレイク・ダウン (Foggy Mountain Breakdown)

Side 4
クール・ウォーター (Cool Water)
ライダース・イン・ザ・スカイ (Riders In The Sky)
ラレドの通り (Streets Of Laredo)
駅馬車 (Stagecoach)

収録曲には、「想い出のグリーン・グラス」や「ハニー」のようなポピュラーな楽曲から、「トラック・ドライビング・マン」、「フォルサム・プリズン・ブルース」、「ホンキー・トンク・マン」といったカントリーミュージックのテーマソングとも言える楽曲群、さらにはブルーグラスの代表曲「フォギー・マウンテン・ブレイク・ダウン」や、西部劇の雰囲気を持つ「ライダース・イン・ザ・スカイ」など、バラエティ豊かな楽曲が網羅されています。特に「フォギー・マウンテン・ブレイク・ダウン」はインストゥルメンタルであり、原田実とワゴン・エースの演奏力、特に原田実のスティール・ギターの技巧を堪能できる一曲と言えるでしょう。

パーソネル

本作の演奏と歌唱は、原田実とワゴン・エースによって行われました。

原田実: スティール・ギター、編曲
寺本圭一: 唄
* 伊藤てる子: 唄

原田実がリーダーとして全体のサウンドメイクと編曲を担当し、カントリーサウンドに不可欠なスティール・ギターを演奏しています。ボーカルは寺本圭一と伊藤てる子が分担しており、それぞれの歌声で楽曲に表情を与えています。

このアルバムは、当時の日本のカントリーミュージックシーンにおいて、質の高い演奏と選曲によってクラシックなカントリーサウンドを届けようとする意図が感じられる作品です。8トラック・カセットというメディアの形式も含め、発表当時の音楽文化の一端を知る上でも興味深い資料と言えます。

本作の情報は、アルバムのライナーノーツを参照しています。

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