世界のプロレス (団体)

世界のプロレス

「世界のプロレス」は、1999年に日本で誕生したプロレス団体です。団体の創設者であるウォーリー山口がブッカーとして務め、多くの国内外の選手を招待してシリーズを展開しました。以降、数多くの試合やイベントが行われ、ファンを魅了しました。

旗揚げと初期の活動

1999年1月30日、小倉北体育館で初の興行が行われ、一週間にわたって九州各地を巡るサーキットがスタートしました。この開幕戦には、覆面レスラーのペプシ・ボーイやコーラ・キッドのほか、アメリカや韓国からも選手が参加しました。アメリカからはビル・アーウィン、ジェフ・マンゲル、ザ・ヘイター、ブラッド・キーラーといった有名選手が名を連ね、韓国からはコリアン・キラー結社（KKK）1号および2号とそのマネージャーのロッテリアンが参加しました。

日本からは青柳政司や川内大裕、伊藤力雄、そしてアステカといった実力派選手が集結し、熱戦を繰り広げました。

シリーズやタイトル戦

同年6月には再度シリーズが開催され、注目されたのがNWA世界タッグ選手権試合でした。この試合では王者組が防衛に成功し、その後のゲレーロ州ウェルター王座のタイトル戦ではアルカンヘルが奪取する結果となりました。また、トリプルK1号と2号（大木金次郎＝魯智深）による抗争も盛り上がりを見せました。この時期も引き続き九州を中心にしたシリーズが展開され、地元のファンとの絆を深めました。

その後、12月や2000年9月に再度シリーズが組まれ、バリー・ダーソーなど新たな選手も招待されましたが、残念ながらその後の活動は自然消滅してしまいました。

外国人選手と日本人選手

「世界のプロレス」には、多くの外国人選手が参戦しました。ビル・アーウィンやスーパー・デストロイヤー21号、リポマン、エリック・スプラッチャ、そしてホーラス・ザ・サイコパスなど、幅広いスタイルのレスラーが参加しました。さらに、ショーン・ヘルナンデス（ダブル・アイアン・シーク）やケーシー・ガイヤー（ダブル・アイアン・シーク）も外国人選手として活躍しました。

日本人選手に目を向けると、ペプシ・ボーイやコーラ・キッド、青柳政司、伊藤力雄、川内大裕、アステカなどが名を連ね、国内のプロレス界の発展に貢献しました。

関連項目

「世界のプロレス」は、ウォーリー山口を主宰者として運営され、浅野グレース恵がレフェリーとして活躍しました。団体は短期間でありながら、多くの名勝負や選手の育成に寄与し、プロレス界に確かな足跡を残しました。今は無きこの団体の記憶は、当時のファンたちにとって貴重な宝物となっています。

外部リンク

プロレス試合結果データーベースには「世界のプロレス」の旗揚げシリーズに関する詳細な情報が掲載されています。

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