世界ダウン症の日

世界ダウン症の日について

世界ダウン症の日（World Down Syndrome Day、WDSD）は、毎年3月21日に開催される国際的なイベントで、ダウン症候群についての理解や啓発を目的としています。最初にこの日が設けられたのは2004年のことで、国際ダウン症連合によって策定されました。日本においては公益財団法人 日本ダウン症協会が主催を担い、2006年から本格的に行われるようになりました。さらに、2012年には国連によって国際デーの一つとして認定されるに至りました。

この日が3月21日に定められているのは、ダウン症候群の特徴の一つである21番染色体が3本存在することに起因しています。これにより、ダウン症候群の認知を促進し、社会全体がその理解を深めることが期待されています。

過去のイベントの概要

2012年

日本での初めての記念イベントは、3月20日に聖路加看護大学で開催されました。このイベントは、国連による国際デー制定を受けたもので、アナウンサーの笠井信輔が司会として活躍しました。この時の開催は、WDSDが国際的な認知を受けた意義深い瞬間となりました。

2013年

2013年も同様に3月20日に豊島公会堂で開催され、約800人が参加しました。笠井信輔に加えて、スティーブ・ソレイシィも司会を務めました。この年の参加者には、ラブジャンクス、安倍健太、岩元綾などの著名な方々が名を連ね、イベントは大いに盛況を博しました。

2014年

続く2014年では東京芸術大学の奏楽堂にて記念イベントが行われ、参加者数は約1000人に達しました。この年のスローガンは「みんなでいっしょに前へ進んでいこう」とされ、フジテレビの笠井信輔が再び司会を担当しました。また、別途開催された写真展「ダウン症 家族のまなざし －Shifting Perspectives－」においても、多くの参加者がその作品を通じてダウン症への理解を深める機会を享受しました。

2015年

2015年はテーマが「My Opportunities, My Choices - Enjoying Full and Equal Rights and the Role of Families」という形で掲げられ、主な参加者にはデーモン・ヒルやリーアム・ニーソンなど、多様な分野で活躍する人々が名を連ねました。日本においても、有名人である奥山佳恵やたちばなかおるがイベントに参加し、広報活動が強化されました。また、SNSを通じた情報発信としてFacebookやTwitter、YouTubeが活用されるようになり、より多くの人々にメッセージを伝える手段が増えました。

まとめ

毎年開催される世界ダウン症の日は、ダウン症候群への理解を広める機会として、世界各地でさまざまなイベントが展開されています。これらの取り組みを通じて、ダウン症候群に対する偏見や誤解が少しずつ解消されてゆき、全ての人々がより良い社会を築くための一助となることを願っています。未来に向けて、私たち一人一人の意識がさらに高まることが重要です。

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