世界レスリング連合

世界レスリング連合（United World Wrestling）

世界レスリング連合は、国際的なレスリングの競技連盟です。略称はUWWであり、オリンピックスタイルのレスリングだけでなく、グラップリングや総合格闘技など新たな競技スタイルの選手権も実施しています。

歴史の歩み

UWWの前身は、1912年にストックホルムオリンピックを前に設立された「Internationaler Ring Verband」で、1920年のオリンピックコングレスで正式に承認を受けました。1922年には初のグレコローマンスタイルの世界選手権が開催され、以降、国際レスリング界の基盤が築かれていきました。

1954年には東京で総会が開かれ、名称を「国際レスリング連盟」に改称しました（英：International Federation of Associated Wrestling Styles、仏：Fédération Internationale des Luttes Associées、略称：FILA）。

リーダーシップの変遷

2002年から2012年まで会長職についていたラファエル・マルティニティ氏は、IOCの決定により2020年東京オリンピックでの競技除外が決まった影響を受けて、2013年に不信任投票で解任されました。その後、セルビアのネナド・ラロビッチ氏が会長代行を経て正式に会長に選出されました。

競技種類の再編

2013年11月、フォークレスリングやサンボ、グラップリング、アマチュア総合格闘技は認定競技から除外されました。その後、パンクラチオン競技は、「パンクラチオン・サブミッション」、「パンクラチオン・トラディショナル」、「パンクラチオン・フル」の3つに分類され、ルールが整備されました。

連盟名称の変更

2014年7月、ウズベキスタンのタシュケントで開催された総会にて、ラロビッチ会長が再選され、連盟名が「世界レスリング連合」に変更されました。また、日本からは新たに富山英明氏が理事に選出され、組織が一層国際化しています。

競技スタイルと主催大会

世界レスリング連合は、以下のような様々な競技スタイルを統括しています：

• - オリンピックスタイル
• - グレコローマンスタイル
• - フリースタイル
• - ノン・オリンピックスタイル
• - グラップリング
• - パンクラチオン
• - ビーチレスリング
• - フォークレスリング
• - サンボ
• - アマチュア総合格闘技

さらに、UWWは多くの国際大会を主催しています。主な大会は、レスリング世界選手権、レスリングワールドカップ、FILAゴールデングランプリ、ワールドレスリングゲームズ、オリンピックレスリング競技、グラップリング世界選手権、そしてパンクラチオン世界選手権などです。過去には、世界サンボ選手権やアマチュア総合格闘技世界選手権も主催していました。

結論

現在、世界レスリング連合は多様なレスリングのスタイルを統括し、国際的な競技の普及と発展に寄与しています。レスリングは、長い歴史を持つスポーツであり、技術と戦略が重要な競技であるため、選手やファンにとって魅力的な場を提供し続けることが期待されています。

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