世界宗教者平和会議

世界宗教者平和会議について

世界宗教者平和会議（Religions for Peace）は、1970年に設立された非政府組織（NGO）であり、その目的は諸宗教間の対話を通じて平和を促進することです。この団体は、宗教の違いを超えて、共通の価値観を見出し、相互理解を深めることを目指しています。略称としてWCRP（World Religions for Peace）やRfPなどが用いられ、日本語では「平和のための宗教」とも呼ばれています。

設立の背景

設立は1969年2月、トルコのイスタンブールで行われた国際宗教者会議にさかのぼります。この会議では、次回の開催地を日本にすることが決定され、これがきっかけで世界宗教者平和会議の創立が実現しました。設立以降、この団体は平和の確立に向けたさまざまな活動を行ってきました。

国際的な認知

1973年5月、世界宗教者平和会議は国際連合経済社会理事会より非政府組織カテゴリーⅡの資格を認定され、1995年にはカテゴリーⅠに昇格しました。これにより、団体の活動は国際的に高く評価されるようになり、さまざまな国や宗教の代表者が参加する会議の開催が次々と行われました。

歴代の世界大会

世界宗教者平和会議は、定期的に世界大会を開催しています。以下はその歴史における主な大会:

• - 1970年10月 第1回世界大会（WCRP1） 日本・京都、テーマ「進歩と調和」
• - 1974年8月 第2回世界大会（WCRP2） ベルギー・ルーヴェン、テーマ「宗教と人間生活の質」
• - 1979年8月 第3回世界大会（WCRP3） アメリカ合衆国・プリンストン、テーマ「世界共同体を志向する宗教」
• - 1984年8月 第4回世界大会（WCRP4） ケニア・ナイロビ
• - 1989年1月 第5回世界大会（WCRP5） オーストラリア・メルボルン
• - 1994年11月 第6回世界大会（WCRP6） イタリア・ローマ、リーヴァ・デル・ガルダ
• - 1999年11月 第7回世界大会（WCRP7） ヨルダン・アンマン
• - 2006年8月 第8回世界大会（WCRP8） 日本・京都
• - 2013年11月 第9回世界大会（WCRP9） オーストリア・ウィーン
• - 2019年8月 第10回世界大会（WCRP10） ドイツ・リンダウ

これらの大会は、各宗教のリーダーや信者が集まり、お互いの理解を深める重要な場となっています。宗教的な違いを乗り越え、共通の課題に取り組むことが求められる中、世界宗教者平和会議はその活動を通じて、平和な社会の実現に向けて貢献しています。

結論

世界宗教者平和会議は、宗教間の対話と協力を通じて、平和の促進に寄与する重要な組織です。これからも、様々な宗教の代表が手を取り合い、平和の実現に向けた取り組みを続けていくことが期待されます。

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