世界対がんデー

世界対がんデーとは

世界対がんデー（World Cancer Day）は、毎年2月4日に定められている、がんに対する意識向上と、その予防、早期発見、そして治療への取り組みを促すことを目的とした国際的な記念日です。

歴史

2000年2月4日、パリで開催された「新世紀に向けた世界対がんサミット」において、がん対策の重要性を訴える「パリ憲章」が採択されました。この憲章の第10条に基づき、2月4日が世界対がんデーと定められました。

国際対がん連合（UICC）は、世界100カ国以上、350を超えるがん関連団体からなる組織であり、2005年から世界がんキャンペーンを開始しました。2006年からは、世界保健機関（WHO）、国際原子力機関（IAEA）などの国際機関の支援を受け、世界対がんデーの活動を調整し、推進しています。

目標と活動内容

世界対がんデーは、がんに関する誤った情報を正し、一般の意識を高め、がん患者やその家族が社会から不当な差別や偏見を受けること（スティグマ）を減らすことを目指しています。

この日には、がん患者への連帯を示すため、様々な活動が行われます。例えば、「#NoHairSelfie」と呼ばれる、がん治療によって髪を失った患者の勇気を称え、支援の意思を示すための世界的な運動があります。これは、参加者が実際に髪を剃ったり、バーチャルに髪を剃る画像や動画をソーシャルメディアで共有するものです。これらの画像は広く拡散され、各地で関連イベントが開催されています。

世界対がんデーでは、毎年特定のテーマが設定され、集中的な取り組みが行われます。2016年から2018年までの統一テーマは「We can. I can.（私たちにもできる。私にもできる）」でした。これは、個人レベル、組織レベルでのがん対策への参加を促すメッセージです。2025年から2027年の統一テーマは「United by Unique（ユニークな個性が団結する）」とされています。

関連情報

• - 悪性腫瘍：がんの医学的な名称です。
• - 腫瘍学：がんの研究、診断、治療を専門とする医学の一分野です。
• - 世界エイズデー：12月1日に定められている、エイズに関する啓発を目的とした国際的な記念日です。

外部リンク

• - World Cancer Day
• - UICC（国際対がん連合）
• - UICC（国際対がん連合）日本委員会

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