世界水中連盟

世界水中連盟について

世界水中連盟（CMAS）は水中活動を管理する国際的な非政府組織であり、競技団体でもあります。1959年に設立されて以来、世界中の水中スポーツや水中科学の発展に寄与することを目的に活動しています。その本部はイタリアのローマに位置しており、現在132カ国が加盟しています。

組織構成

CMASは3つの主要な委員会から構成されています。これらの委員会はそれぞれ独自の役割を持っており、水中科学、水中スポーツ、水中技術に関する国際的な活動を進めています。

水中科学委員会

この委員会は、海洋学や水中考古学に関連する活動を重視しており、国際会議の開催や海洋環境保護に力を入れています。また、世界海洋大賞（GPIEM）を授与し、ユネスコのNGOとしても認められています。

水中スポーツ委員会

水中スポーツ委員会では、世界選手権や大陸別選手権などの国際大会を主管しています。国際スポーツ連盟連合（GAISF）や国際オリンピック委員会（IOC）からも公認を受けており、多くの競技者にとって重要な場となっています。

水中技術委員会

この委員会は、スクーバダイビングに関する技術指導や諸規則の統一を担当しています。また、国際資格認定の推進を行い、参加者が安全に楽しめるような基準を設定しています。これにより、世界中のダイバーが一貫した教育を受けることができるようになっています。

沿革

CMAS発足のきっかけは、1958年にベルギー・ブリュッセルで開催された国際会議でした。この会議を契機に、翌1959年にモナコでCMASが正式に設立されました。それ以来、水中活動の国際的な統一や普及を目指し、さまざまな活動を行ってきました。

設立以来、CMASは水中スポーツの振興、技術開発基準の統一、国際大会や学会の後援などを通じて水中活動を支援し続けています。また、国際的な法律や規則の統一を図り、水中活動関連の国々との交流を促進しています。

歴代会長

CMASの歴代会長には、海洋活動の先駆者ジャック＝イヴ・クストーをはじめとして多くの著名な人物が名を連ねています。クストーは1959年から1973年までの14年間にわたり会長を務めたほか、その後も多くのリーダーがCMASの発展に寄与しました。さらに、近年では2009年に吉澤俊治が常任理事に選出され、組織の運営に参加しています。

結論

世界水中連盟は、水中活動に関する国際的な基盤を提供し、多様な水中スポーツや科学研究の振興に努めています。加盟国間の協力を促進し、水中活動の楽しさと重要性を伝えるため、今後も多くの活動を行っていくことでしょう。

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