世界湖沼の日

世界湖沼の日の背景と意義

世界湖沼の日（せかいこしょうのひ、英語: World Lake Day）は、湖やその周辺の生態系を保全し、持続可能に管理していくための国際的な取り組みを示す日として定められました。この日が記念日として制定されたのは、2024年に行われる第79回国際連合総会で、インドネシアを含む74の国々による共同提案に基づいています。これにより、8月27日が「世界湖沼の日」として認識されます。

この日は、1984年に滋賀県大津市で開催された第1回世界湖沼環境会議の開会日に由来しています。この会議は、湖沼の重要性をあらためて認識し、それらの生態系を持続可能な形で守るために国際的に協力することを目的としています。「世界湖沼の日」の事務局は、国連環境計画（UNEP）が担当しており、国際的なフォーラムを通じて湖沼の保全と持続可能な開発が議論されています。

世界湖沼の日の設立までの経緯

2023年3月、アメリカ・ニューヨークで開かれた国連水会議において、日本とエジプトが共同議長を務めた「気候、強靭性、環境に関する水」のテーマ別討議において、この「世界湖沼の日」を設ける必要性が提案されました。これは、湖沼の保全についての意識を高め、さらなる国際協力を促進する狙いがあります。

また、2023年11月には第19回世界湖沼会議がハンガリーのバラトンフュレドで開催され、この会議においても「世界湖沼の日」の制定に向けた提案を盛り込んだ成果文書「バラトン宣言」が発表されました。この宣言は湖沼保全の重要性を改めて確認するものとなりました。

さらに、2024年5月にインドネシア・バリで開催される第10回世界水フォーラムでも、「世界湖沼の日」の目的に関する国連プロセスが進められる内容が盛り込まれた閣僚宣言が発表される予定です。

8月には、アメリカ・ニューヨークでの第79回国連サイドイベントにおいても、「世界湖沼の日」をテーマに湖沼の保全と持続可能な開発について議論が行われます。

最後に

2024年12月には、上述の活動を経て、正式に「世界湖沼の日」の決議が採択される見込みです。この運動は、国際社会における湖沼の保全と生態系の維持についての意識を高める重要な一歩と言えます。

この取り組みを通じて、湖やその周辺の環境が持続可能に管理されることが期待されています。世界中の人々がこの日を通じて、湖沼の保護に対する関心を持ち、協力し合うことが不可欠です。

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