世界貿易センタービルディング

世界貿易センタービルディング

概要

世界貿易センタービルディングは、東京都港区浜松町に位置する多機能ビルで、オフィス、会議室、結婚式場、飲食店街、展望台などを備えていました。2021年6月30日に本館と別館が閉館し、新たな施設の建設が進行中です。新しいビルは2027年3月に完成する予定です。

歴史

このビルの建設は1964年に始まりました。東京商工会議所の主導により、日本の主要企業約140社が資本金25億円を集め、東京ターミナルとして設立。その後、1965年に資本金を50億円に増資し、「世界貿易センタービルディング」という名称が決まりました。1970年には、日本で2番目となる超高層ビルとして竣工し、一時は日本一の高さを誇りました。

施設の設計

建物の設計は日建設計によるもので、シンプルでプロポーションの良い黒い四角いタワーが特徴でした。本館は地下3階、地上40階建てで、展望台やレストラン、医療センターなどが設けられ、別館はバスターミナルや展示場が含まれていました。特に展望台「シーサイドトップ」からは、東京の美しい景観が楽しめ、多くの人々に愛されていました。

解体工事

2021年の閉館後、8月から旧本館および別館の解体工事が始まりました。解体は2023年3月に終了し、その過程で粉塵や騒音を抑えるための新工法が採用されました。特に注目されたのは、斜め切断により大きなブロックに分割する技術で、これにより工期短縮が実現しました。

新たな計画

2027年には新しい世界貿易センタービルディングの本館が完成する予定です。この再開発に伴い、複合ビルの建設も進められています。新たな施設は自動車や公共交通機関とのアクセスも考慮され、周辺地域の活性化にも寄与する見込みです。

附属機関

世界貿易センタービルディングは、一般社団法人世界貿易センターの本拠地でもあり、国際的な市場調査や展示会への参加支援などを行っています。さらに、ビル管理やメンテナンスを行う会社も、グループ内に設置されています。

交通アクセス

ビルは、JR浜松町駅やモノレール浜松町駅から直接アクセス可能であり、地下通路を通じて都営地下鉄大江戸線、浅草線とも接続しています。また、高速バスの発着場所であった浜松町バスターミナルは便利な交通の要所でした。

まとめ

世界貿易センタービルディングは、東京都心において多機能な施設として多くの人に利用されてきた歴史的な建物でした。新たなビルの完成を期待しつつ、再開発に伴う周辺地域の変化にも注目が集まります。

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