世界雪豹キックボクシング連盟

世界雪豹キックボクシング連盟（WBKF）について

世界雪豹キックボクシング連盟（World Bars Kickboxing Federation、略称WBKF）は、ロシアに本部を置くキックボクシングの王座認定団体です。この団体の名前に含まれる「Bar(s)」（Барс）は、ロシア語で雪豹を意味しており、その名の通り、団体のロゴにも雪豹をモチーフとしたデザインが採用されています。ロシア語では「Всемирная федерация кикбоксинга Барс」として表記され、国際的な組織としての地位を確立しています。

組織の動向と歴史

WBKFは2000年4月20日に初めての興行を開催し、翌2002年9月20日には現在の名称に改称され、国際的な活動を開始しました。この年から、WBKFは多くの国際的なキックボクシングの試合を主催するようになり、特にロシアを中心にその発展を遂げてきました。

日本との関わりは最初は薄かったものの、2011年に大成敦氏がWBKF日本支部長に就任したことを契機に、日本でもWBKFのタイトルマッチが開催されるようになりました。そのため、今では多くの日本のファイターがこの団体の競技に参加し、国際的な舞台で活躍する機会が増えています。

日本での活動

具体的には、2011年4月29日に開催されたJ-NETWORKのイベント「TIME to CHANGE the KICK by J-SPIRIT 2nd」では、WBKF世界スーパーウェルター級王者決定戦が行われました。この試合では、当時のスーパーウェルター級王者である牧野智昭選手がイランのアスガル・ギベチ選手と対戦し、見事勝利を収めて日本人初のWBKF世界王者となりました。この成功はWBKFが日本での存在感を高める大きな一歩となりました。

また、2012年8月12日には大成敦氏が「Carnivorous」という興行を開催し、ここでもWBKFの世界タイトルマッチが3試合、アジア王者決定戦が1試合、日本王者決定戦が1試合行われるなど、日本国内でも着実にWBKFの活動が増しています。さらに、当時の情報では、WBKFの世界ランキングのみならず、日本ランキングや韓国ランキングも存在しており、その勢力が確立されつつあることが伺えます。

ルールと階級

WBKFでの試合は3分5ラウンドで行われ、特定のルールが定められています。後頭部への攻撃や頭突きは禁じられており、肘や膝の攻撃も禁止されています。このように、選手たちが安全に競技を行えるよう配慮されているのが特徴です。

また、WBKFは全11階級を設定しており、各階級には名称が付けられているわけではありませんが、日本で行われるタイトルマッチではスーパーウェルター級やライト級などの階級名が用いられています。これにより、選手たちは自身の適切な階級で競技する機会を持つことができます。

王座の構成

WBKFの王座は、上から順に「世界」・「ユーラシア」・「ヨーロッパ」の3つに区分されています。日本では公式サイトには記載されていないものの、アジア王座のタイトルマッチが行われた事例もあり、この組織の国際的な影響力の高さを示しています。

最近では、日本におけるWBKFの活動はさらに活発になっており、新たな選手が続々と登場し、国際舞台での競技者として成長しています。これからもWBKFは、世界中のキックボクシングファンにとって注目の存在であり続けることでしょう。

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