J-NETWORK

J-NETWORK (ジェイ-ネットワーク)とは

J-NETWORKは、日本のキックボクシング興行団体です。プロ・アマチュアを問わず、多様な大会を主催しています。かつてはジム運営も行っていましたが、現在は興行に専念しています。

概要

J-NETWORKの大きな特徴は、王座のフリー化です。これは、他の団体に所属する選手でもJ-NETWORKの王座に挑戦できるという画期的なシステムで、日本のキックボクシング界では初の試みでした。これにより、団体の垣根を越えた選手の交流が生まれ、よりハイレベルな試合が実現可能になりました。

大会は、男子中心の「J-KICK」・「J-FIGHT」に加え、女子選手のみのプロ大会「J-GIRLS」を定期的に開催しています。特に女子キックボクシングにおいては、WWWAやシュートボクシングに次いで3番目に女子王座を認定した団体であり、純粋なキックボクシング団体としては初の試みでした。

アマチュアキックボクシングにも力を入れており、設立当初から「J-GROW」という大会を主催し、育成にも貢献しています。

歴史

J-NETWORKは、極真カラテの創始者である大山倍達氏の没後、国際空手道連盟 極真会館城西支部旧三軒茶屋分支部を母体として設立されました。大賀雅裕氏が責任者を務めるこの道場が、キックボクシングに転向し、「アクティブJ」としてジムを発足させたのが始まりです。

1989年から全日本キックボクシング連盟に加盟し、キックボクシングの試合を開催していましたが、連盟の体制変更などを経て、1997年に独立。「J-NETWORK」と改称し、興行会社として新たなスタートを切りました。代表には、第1回全日本ウェイト制空手道選手権大会で優勝した大賀雅裕氏が就任。全日本キックのバンタム級王者だった貝沼慶太選手が、J-NETWORKバンタム級王者に認定され、同ジムの会長に就任しました。

旗揚げ興行は1997年12月21日、後楽園ホールで行われた「J-プレステージ」。全日本キックボクシング連盟と対立していたニュージャパンキックボクシング連盟との対抗戦という形で行われ、小比類巻貴之選手がニュージャパンの王者である新田明臣選手を迎え撃つという好カードが実現しました。

その後、全日本キックボクシング連盟との関係を修復し、様々な団体との交流を深め、2000年には女子プロレス団体のJWP[[女子プロレス]]とも提携するなど、積極的に活動の幅を広げています。

王座認定

設立から2年半の間、独自の王者を認定していませんでしたが、2000年6月26日の興行でライト級初代王座決定トーナメントを開催。西山誠人選手が初代王者となりました。

女子王座は2007年に創設され、ミニフライ級、フライ級、フェザー級、バンタム級の4階級で初代王者決定トーナメントが行われ、それぞれジェット・イズミ選手、グレイシャア亜紀選手、せり選手、佐々木仁子選手が初代王者に輝きました。

独自のシステム

J-NETWORKでは、スーパー[[フライ級]]の新設や、加盟ジムにおける級位制の導入など、独自のシステムを取り入れています。級位は5級から1級まであり、1級を取得するとプロテストの受験資格が得られます。

大会カテゴリ

J-NETWORK主催の興行は、以下の4つのカテゴリに分かれています。

J-KICK: 男子トッププロが対象。タイトルマッチが中心。
J-FIGHT: 男子新鋭プロが対象。新人王決定トーナメントがメイン。
J-GIRLS: 女子プロが対象。
J-GROW: 男女アマチュアが対象。実力別のリーグ分けあり。

ルール

基本は1ラウンド3分（J-GIRLSは2分）の3回戦。タイトルマッチは5回戦、トーナメント戦はサバイバルマッチ（延長戦あり）で行われます。肘打ちのルールは、試合形式によって異なります。J-GIRLSでは、肘打ちに加え、首相撲、顔面への膝攻撃、相手を押す行為が禁止されています。

階級

ジュニア部門を除き、男女共に同じ体重別階級システムを採用しています。しかし、女子は選手人口の関係から6階級のみでランキングと王座認定が行われています。

J-NETWORKは、常に新しい試みを取り入れながら、キックボクシング界の発展に貢献している団体です。

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