世界麻雀大会

世界麻雀大会

世界麻雀大会（せかいマージャンたいかい、英語名: World Series Of Mahjong、略称: WSOM）は、ワールドマージャン社が主催する、プロフェッショナルな麻雀の世界選手権大会です。この大会は、従来の国際麻雀競技会とは一線を画し、高額な賞金を伴うトーナメント形式を採用していることが最大の特徴です。その賞金総額は、実に100万USドルにも上ります。

大会への参加には条件が設けられており、出場資格は21歳以上のプレイヤーに限られます。さらに、参加するためには5000USドルの費用を支払う必要があります。これにより、真剣に競技として麻雀に取り組む選手たちが集まる舞台となっています。日本では、「ワールドシリーズオブ麻雀」という呼称で知られることもあります。

一点重要な補足として、本大会は世界麻雀組織（WMO）が開催する「世界麻雀選手権」とは一切関係がありません。両者はそれぞれ独立した組織によって運営される、異なる性格を持つ国際大会です。

歴史

第1回大会（2007年）

最初に開催されたのは2007年6月15日から17日にかけての3日間でした。記念すべき第1回大会には、世界10ヶ国から合計265名の選手が参加しました。初代世界チャンピオンの栄冠は、香港出身の許宗澧（フイ・チュンライ）氏の手に渡りました。
興味深いことに、この第1回大会から約5ヶ月後の同年11月には、世界麻雀組織による初めての世界麻雀選手権も開催されており、同年に二つの異なる麻雀世界大会が誕生した形となりました。

第2回大会（2008年）

第2回大会は2008年9月19日から21日までの3日間に開催されました。前大会を上回る15ヶ国から、合計302名のプレイヤーが熱戦を繰り広げました。この回の優勝者は、香港のAIA保険に勤務する保険計理人、何國雄（ホー・カクフン）氏でした。
また、この大会では日本からの参加選手も大きな活躍を見せました。青野滋氏が4位に、釘宮公人氏が5位に入賞し、日本人選手として上位に名を連ねました。
メインイベントのWSOMルールとは別に、大会前日の9月18日には、日本で一般的な立直（リーチ）ルールを採用した特別イベントも併催されました。

第3回大会（2010年）

第3回大会は2010年10月28日から31日までの4日間にわたって開催されました。この回では、本大会に先立ちオンラインでの大規模な予選が行われ、7万人を超えるプレイヤーが参加しました。その予選を勝ち抜いた選手や招待選手など、20の国・地域から300名以上が本大会に出場しました。優勝を果たしたのは、香港出身で家具のセールスマンであるTak-Kwan氏でした。

第4回大会（2015年）

第4回大会は2015年12月5日と6日の2日間にかけて開催されました。この大会で頂点に立ったのは、中国のZhao Jian氏です。また、日本を代表して出場したプロ雀士の鈴木たろう氏が準優勝という素晴らしい成績を収めました。

ルール

世界麻雀大会で採用されているルールは、関兆豪（Alan Kwan）氏が提唱する「中庸麻雀得点計算法」に基づいています。このルールは、特定の役や計算方法に偏らず、バランスの取れた得点体系を目指しているとされています。

賞金

本大会の大きな魅力である賞金は、上位32位までの入賞者に分配されます。ただし、獲得した賞金総額からは、規定により5パーセントの税金が源泉徴収されます。日本円に換算した場合の具体的な金額は、開催時の為替レートによって変動するため、概算として捉える必要があります。詳細な賞金配分は、大会ごとに発表される規定に基づきます。

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