世界麻雀組織

世界麻雀組織 (WMO)

世界麻雀組織（World Mahjong Organization）は、略称をWMOとする、麻雀に関する国際的な競技団体です。2006年に設立され、本部は中華人民共和国の首都である北京に置かれています。主な役割は、国際的な麻雀大会である世界麻雀選手権を主管・運営することにあります。中国語では「世界麻将组织」と表記されます。

麻雀に関する国際組織としては、名称や発祥地が類似しているため混同されることもありますが、スイスのローザンヌに本部を置き、世界麻雀スポーツゲームを主催する国際麻雀連盟（IMF）とは異なる、別の独立した組織です。

歴史

WMOは2006年に北京でその活動を開始しました。設立当初、組織の要職には著名な人物が就任しています。主席には、中国共産党の理論家として知られる于光遠氏が、事務総長には元水泳選手である江选旗氏が選ばれました。また、日本の麻雀研究者である名木宏之氏が副事務総長の一員となるなど、設立時から国際的な色合いを持っていました。

組織運営の基礎固めは、2007年11月2日に中国の四川省で開催された総会で行われました。この総会では、組織の公用語を中国語、英語、そして日本語の三か国語とすることが決定されました。加えて、WMOが主管する世界選手権を二年に一度開催する方針もこの時に定められました。

組織の設立から間もない2007年11月3日から5日にかけて、中国の成都で「第1回世界麻雀選手権大会」が開催されました。この大会では、上位16位に入賞した選手に対して、古代中国の壺を模したデザインのトロフィーが授与されました。WMOは公式にこの成都で開催された大会を「第1回」の世界選手権として扱っています。しかし、これ以前にも国際的な麻雀大会は存在しており、例えば在日アメリカ人のライアン・モリス氏は、日本の麻雀専門誌『近代麻雀』（2007年7月15日号掲載のコラム）の中で、2002年に開催された世界選手権こそが最初の大会であるべきではないか、という趣旨の主張を展開しています。

主催大会

WMOが主に主管する国際大会は、世界麻雀選手権です。この大会は、WMOが定めるルールに基づき、世界中から集まった選手たちが麻雀の技を競い合います。

組織の特色

WMOは設立当初から日本の麻雀界との繋がりを持っています。特に、日本の麻雀競技団体である日本麻雀連盟との関係が知られており、2007年11月2日に開催されたWMOの総会には、当時の日本麻雀連盟理事長であった石本洋一氏が招待されています。

また、WMOの日本語名称については、「世界麻雀組織」が正式な名称です。「世界麻雀機構」という表現が用いられることもありますが、WMOが正式に発行している麻雀品級認定証明書において、組織の日本語名称が明確に「世界麻雀組織」と記載されていることからも、この名称が正しいことが確認できます。

このように、世界麻雀組織（WMO）は、国際的な舞台で麻雀の競技化と普及を推進するため、世界選手権の開催や関連団体の連携を通じて活動を展開しています。

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