世紀末博狼伝サガ

世紀末博狼伝サガ

『世紀末博狼伝サガ』は、宮下あきら氏が原作、来賀友志氏が協力を務めた日本の漫画作品です。1995年から1998年まで『スーパージャンプ』（集英社）にて連載され、単行本は全9巻で刊行されました。

あらすじ

物語は、ホテルマンの松尾が、豪華な出で立ちの男サガと出会う場面から始まります。サガはスイートルームを予約し、札束でチップを渡すなど、いかにも富豪然とした人物でした。しかし、1週間後、松尾は早朝の新宿で、乞食のような姿で博打の勝負を挑んでくるサガと再会します。華やかな生活から一転、無一文にまで落ちぶれたサガの姿に、松尾は興味を抱き、行動を共にするようになります。

主な登場人物

サガ (ザ・ギャンブラー・サガ)
本作の主人公。ギャンブルで生計を立てることを信条とし、金、己、友のために数々の勝負に挑みます。大金を手にした時は高級ホテルに宿泊しますが、博打で負けるとホームレス同然の生活を送ります。
松尾 純一（まつお じゅんいち）
高級ホテル「ホテルシェルトン」のホテルマン。サガに興味を持ち、友人として世話を焼きます。盆栽決編やパチンコ編ではサガの相棒として活躍します。
夏目 銀之介（なつめ ぎんのすけ）
パチンコ編に登場する伝説の釘師。糖尿病で入院中にサガと出会い、剣城に敗れたサガにパチンコの修行を施します。
中瀬 茂吉（なかせ もきち）
手本引き編から登場する、業界No.1の陸上輸送会社・中瀬運輸の会長。裏社会の情報を集めるために個人タクシー運転手に扮しており、サガと知り合い、因縁の相手である天野への復讐を手本引きで依頼します。その後は松尾と同様にサガを世話し、ゴルフ編ではキャディを務めます。
笹山 光二（ささやま こうじ）
裏のプロゴルファー。路見辺会に所属し、息子「信一」のために裏プロ選手権での優勝を目指していましたが、凶弾に倒れ、サガに自分の代わりを託します。
アラシの梅甚（うめじん）
自称サガの師匠。サガに博打のイロハを教えましたが、トラブルがあるとサガを身代わりにすることがあります。余命わずかな状態で、自分を罠に嵌めた男（安岡）との最後の勝負に挑みます。

ライバルたち

宗 民嶺 (そう みんれい/ゾン ミンリン)
香港人。盆栽決編から登場し、察相学という相手の表情や筋肉の動きから思考を読む能力を持ちます。サガと幾度も対決します。
剣城 茂樹（けんじょう しげき）
パチンコ編に登場。盆栽決でサガに敗れた蛇勇組に恩があり、サガとパチンコで勝負をします。
お京/京子（おきょう）
手本引き編に登場。寝た男の運気を吸い取る力でサガのツキを奪おうとします。
神崎 聖人（かんざき まさと）
手本引き編に登場する天才将棋棋士。数学的・論理的な理詰めを得意とします。
闇竜（やみりゅう）
手本引き編に登場する盲目の胴師。「祇園の闇竜」の異名を持ち、「究極の胴師」を目指しています。ゴルフ編にも再登場します。
リチャード・ノーメン
米国人。ゴルフ編に登場。重病の息子の手術代のために裏プロ選手権に出場します。
宗 趙盾（ゾン チャオドウン）
宗 民嶺の弟。兄と同じく察相学を使い、マカオ編でサガと戦います。
マイケル・チャン
世界一のポーカープロ。風水師で気脈からの読みを得意とし、マカオ編でサガと対決します。

作中に登場したギャンブル

バカラ、チンチロリン、麻雀、パチンコ、手本引き、ゴルフ、ブラックジャック、ポーカー、競馬、おいちょかぶ、ルーレットなど、様々なギャンブルが登場します。

オリジナルビデオ

1997年に2作のオリジナルビデオが製作されました。

パチンコ

2013年にはサミーより『ぱちんこCR世紀末銀狼伝サガ』としてパチンコ化されました。

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