世良公則

世良 公則（せら まさのり）

世良公則は、1955年12月14日生まれの日本のロックミュージシャン、ボーカリスト、俳優、ナレーターで、広島県福山市出身です。彼は広島県立福山葦陽高等学校と大阪芸術大学芸術学部放送学科を卒業し、初めの頃の音楽活動においてはバイオリンを習い、その後、ギターやベース、ボーカルと多くの楽器を演奏することに挑戦しました。

1. 音楽キャリアのスタート

世良は中学時代にローリング・ストーンズの楽曲を聴き、強い影響を受けてロック音楽への興味を深めました。高校時代には、同級生のバンドに参加し、異なる楽器の演奏に挑戦します。大学在学中、彼は「ツイスト」と改名したバンドに加入し、1977年に「世良公則&ツイスト」としてプロデビューを果たしました。デビュー曲「アンタのバラード」でヤマハポピュラーソングコンテストと世界歌謡祭でグランプリを獲得、その後、数多くのヒット曲をリリースしました。

2. バンドの成功とソロ活動

世良公則&ツイストは短期間で国民的な人気を誇り、若者の間では彼らを支持する「ツイスト派」と、桑田佳祐率いるサザンオールスターズを支持する「サザン派」に分かれるほどの盛況を見せました。ツイスト解散後はソロとして活動を開始し、1990年代にはアコースティックライヴを定期的に行いながら、多くのアルバムをリリースしました。

3. 俳優活動

音楽活動に加え、世良は俳優としても活躍し、多数のドラマや映画に出演しました。特に『太陽にほえろ!』での役が有名で、彼の熱血漢なキャラクターが多くの視聴者の心に残っています。NHKの朝ドラや映画『カンゾー先生』では、日本アカデミー賞の助演男優賞を受賞するなど、高い評価を得ている作品が多数あります。

4. 陶芸との出会い

音楽だけでなく、世良は陶芸にも取り組み、個展を開いたり若手作家を支援したりしています。陶芸活動は、彼の人生に新たな意味をもたらし、その創作活動で表現の幅を広げています。

5. 近年の活動

2018年には多治見市文化観光大使に就任し、広島カープの開幕セレモニーで国歌を独唱するなど、地域活動にも積極的に関与しています。また、2021年には連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に出演し再び注目を集めました。更に、桑田佳祐との交流も続き、互いのライブイベントでのコラボレーションも行われています。

世良公則は、音楽、演技、陶芸の分野で多才な能力を発揮し続け、今もなお多くのファンに支持される存在です。彼の活動は、世代を超えて多くの人々に影響を与え、感動をもたらしています。

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