両河内村

両河内(りょうごうちむら)



両河内は、かつて静岡県庵原郡に属していたで、現在の静岡市清水区西部に位置していました。興津川の上流域にあたる地域です。

地理



域は、竜爪山、真富士山、青笹山、高ドッキョウといった山々に囲まれ、興津川、中河内川、布沢川などの河川が流れる自然豊かな場所でした。斜面には茶畑が広がり、茶栽培と製茶が盛んに行われていました。興津川から発生する川が茶葉を潤し、両河内茶は味の良い高級品として知られています。その他、タケノコやワサビなども産出しました。近年では、鮎釣りや森林浴が楽しめるハイキングコース、日帰り温泉施設を備えた「清水森林公園やすらぎの森」、古民家カフェなどが整備され、観光地としての魅力も高まっています。

歴史



名は、旧中河内と河内の2つの「河内」を含むことに由来します。

1889年明治22年)4月1日 - 町制の施行により、清地、中河内、和田島、高山、茂野島、葛沢、布沢、土、炭焼、河内、大平が合併し、両河内が発足しました。
1961年昭和36年)6月28日 - 清水市に編入され、両河内は廃止されました。
2003年(平成15年)4月1日 - 清水市静岡市と合併し、新たに静岡市が発足しました。
2005年(平成17年)4月1日 - 静岡市政令指定都市に移行し、旧域は清水区となりました。

交通



現在は新東名高速道路が旧域を通過していますが、両河内清水市に合併した当時は未開通でした。

教育機関



両河内立西河内小学校(現・静岡市立清水西河内小学校)
両河内立中河内小学校(現・静岡市立清水中河内小学校)
両河内立和田島小学校(現・静岡市立清水和田島小学校)
両河内立両河内中学校(現・静岡市立清水両河内中学校)

参考文献



角川日本地名大辞典 22 静岡県

関連項目



静岡県の廃止市町村一覧

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