並木俊守

概要

並木俊守（なみき としもり）は、日本の法学者、弁護士、公認会計士として広く認識されています。彼は1925年1月13日に生まれました。専門は商法であり、長年にわたり日本大学の教授や警視庁の刑事部の顧問といった職務を通じて、多くの貢献をしてきました。

人物・経歴

並木氏は、陸軍中央幼年学校および陸軍士官学校を卒業した後、1949年に東京商科大学（後の一橋大学）を卒業しました。在学中は陸上競技部に所属し、特にハンマー投げにおいて関東学生陸上競技対校選手権大会で優勝するという成果をあげました。

その後、田中誠二氏の指導を受け、東京経済大学で講師を務め、日本大学の教授職に就きました。また、一橋大学では非常勤講師を務め、さらには警視庁の刑事部の顧問としても活躍しました。商法における研究者としての側面だけでなく、弁護士としても著名でありましたが、一度、弁護士法に違反を指摘され、自発的に弁護士登録を抹消しました。これにより、懲戒処分は受けなかったものの、その経歴に影を落とす出来事となりました。

著作物

並木俊守の著作は非常に多岐にわたり、商法や法律実務に関する重要な書籍を数多く執筆しています。代表的な著書には以下のようなものがあります：

• - 『契約書の法律―トラブルを防ぐ55の書式』（1965年）
• - （田中誠二との共著）『例解商法〈上〉総則,会社』（1966年）
• - 『手形小切手の実用法律』（1968年）
• - 『アメリカ会社法』（1970年）
• - 『アメリカ統一商法典』（1971年）
• - 『英文契約書作成の手引』（1972年）
• - （坂田桂三との共著）『会社法の判例』（1973年）
• - 『商法入門』（1982年）
• - 『アメリカにおける取締役の経営責任の法理』（1983年）
• - 『株式会社法』（1984年）
• - 『現代株式会社法』（1986年）
• - 『証券取引法入門』（1991年）
• - 『民法の知恵事典』（1994年）
• - 『自社株取得の実務―商法・証取法・税法の取扱い』（1996年）

これらの著作を通じて、並木氏は商法の重要な概念や法律実務における実践的な知識を広く伝え続けてきました。特に、彼の書籍は法律を学ぶ学生や実務家にとって、貴重な参考資料として利用されています。

総括

並木俊守は、日本における商法の研究および実務において、多大な影響を与えた人物です。多くの著作を残し、法学教育の発展に寄与してきたことから、彼の業績は今なお多くの人に評価されています。

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