並河健

並河健（なみかわ けん）

1978年12月26日生まれの日本の政治家、外交官。奈良県天理市長を3期務める。

生い立ちと学歴

大阪府箕面市で生まれ、東大寺学園中学校・高等学校を卒業。防衛大学校に入学するも、1998年に2年次で中退。その後、東京大学法学部に進学し、2003年3月に卒業（北岡伸一ゼミ）。

外務省入省と海外経験

2003年4月、外務省に入省。2007年にカイロ大学大学院政治経済学部ディプロマ課程、2008年にジョージタウン大学外交大学院修士課程を修了。2008年5月より在エジプト日本国大使館二等書記官として勤務。2011年12月に外務省を退官。

電通勤務と政界への転身

外務省退官後、2012年1月から11月まで電通で戦略プランナーを務める。同年12月、第46回衆議院議員総選挙に奈良2区から日本維新の会公認で出馬するも、落選。その後、日本維新の会を離党。

天理市長としての活躍

2013年6月、天理市長選挙への出馬を表明し、同年10月20日に行われた市長選挙で初当選。同年10月28日に市長に就任。2017年、2021年には無投票で再選し、現在3期目。

就任後は自民党天理支部の顧問となり、国政・県政との連携を強化し、市政を推進。

人物像とエピソード

2013年の市長選では自民党推薦候補と争ったが、後に自民党天理支部の顧問に就任。2014年の衆議院議員選挙では、かつて議席を争った高市早苗の支援に回った。また、2015年の奈良県知事選挙では、荒井正吾知事の支持団体「あらい正吾を応援する若侍の会」の結成に参加するなど、県内の若手首長との連携も深めている。

2017年には、週刊誌報道で過去の性的マッサージサービス利用が発覚。事実を認め謝罪したが、早期の謝罪会見と市内対策により騒動は沈静化し、無投票での再選を果たした。自身のTwitterで「自分の愚かさ、未熟さを思い知り学ばせて頂いて今の自分がある」と当時の心境を述べている。

再選後、天理市内山間部の古民家に家族で移住し、空き家対策とスローライフを実践。

参議院議員の佐藤啓の後援会副会長を務め、2022年7月8日に安倍晋三が銃撃された際には、現場で救護活動に尽力した。

2023年2月、奈良県知事選挙に向けた平木省の後援会「奈良未来政策研究会」の副会長に就任。

『FRIDAY』の取材で天理教信者であることを公表。

市政への取り組み

なら国際映画祭の上映作品誘致や、全国初の成果報酬型認知症予防事業を展開。

新型コロナ対策では、市内店舗の買い物券配布やテイクアウト・デリバリー利用券配布、大学生による受験生支援など独自の政策を実施。特別定額給付金では、市の作業状況や入金日をSNSで速報し、注目を集めた。

2020年8月、天理大学ラグビー部で新型コロナ集団感染が発生した際には、天理大学学長と共に記者会見を行い、教育実習の受入れ停止やアルバイトの雇止めを「不当な扱い」と批判し、是正を求めた。また、朝日新聞に寄稿し、コロナ禍における過度な警戒や社会的排除の問題点を指摘した。

2021年4月1日、性的少数者の同性カップルを対象とした「パートナーシップ宣誓制度」を導入。

「山辺・県北西部広域環境衛生組合」の管理者も務めている。

外部リンク

なみかわ健（並河健） オフィシャルサイト
並河健 (ken.namikawa) - Facebook
並河健 (@namikawa_ken) - X（旧Twitter）
市長の部屋／天理市ホームページ

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