中井一浩

中井一浩氏は、日本の外交官として長年にわたり活躍しています。

学業では、上智大学外国語学部を卒業後、さらに英国のオックスフォード大学で法学、哲学、経済学という多岐にわたる分野を修めました。

1985年に外務省に入省して以来、そのキャリアを通じて特に安全保障、軍縮、核兵器をはじめとする大量破壊兵器の拡散防止といった分野で豊富な経験を積んできました。具体的には、1994年から1997年にかけては、兵器関連物資などの不拡散を担当する部署で首席事務官を務めています。また、生物兵器禁止条約や化学兵器禁止条約に関連する部署では、2003年から2004年まで室長として専門性を発揮しました。さらに、2008年から2010年には衆議院調査局の安全保障調査室にて次席調査員として国会の活動をサポートしました。

外務省の職務の合間には、他の省庁との連携も経験しています。2010年から2012年までの期間、文部科学省に出向し、初等中等教育局の国際教育課長として、教育分野における国際交流や協力を推進する役割を担いました。

国際的な舞台での活動も活発です。2018年7月から2021年8月にかけては、スイスのジュネーブに置かれた軍縮会議日本政府代表部において公使などの要職を務めました。この間、彼は日本代表として数多くの軍縮会議に出席し、世界の平和と安全に向けた交渉に深く関わりました。特に、生物兵器禁止条約の締約国会合では、2019年から2021年までの複数年にわたり議長を務め、国際的な合意形成において重要なリーダーシップを発揮しました。

ジュネーブでの任務を終えた後、2021年9月からは米国フロリダ州の在マイアミ日本国総領事館にて総領事として、管轄地域における日本国益の増進や邦人保護など、幅広い外交実務を指揮しました。

そして、2024年12月からは、中米に位置するホンジュラスに赴任し、日本国の特命全権大使として、両国間の友好関係の強化や様々な外交課題への対応といった重要な任務を担うことになっています。

中井氏は、その広範な専門知識と国際的な経験をもって、日本の外交に貢献し続けています。

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