中倉宏美

中倉宏美について

中倉宏美（なかくら ひろみ）は、1979年1月26日生まれ、東京都府中市出身の女流棋士で、現在は日本女子プロ将棋協会（LPSA）のメンバーです。彼女のLPSA番号は12であり、女流棋士の中でも特に優れた経歴を持ちます。彼女は堀口弘治七段の門下生で、そのキャリアの初期には日本将棋連盟に所属していましたが、後にLPSAに移籍しました。また、姉の中倉彰子も女流棋士であり、将棋界では有名な「中倉姉妹」として知られています。

経歴

中倉は1990年に第22回女流アマ名人戦で準優勝し、翌年には第5回女流アマ王将戦で優勝を果たします。1991年4月には女流育成会に入会し、在籍期間は1991年度から1995年度前期でした。1995年10月には女流2級としてプロにデビューし、その後も着実に昇級を目指しました。2007年5月にはLPSAが創設された際に移籍し、彼女の将棋キャリアに新たなページが加わります。

2008年度には女流名人リーグA級に在籍し、同年度の9月には第2回日レスインビテーションカップで準優勝を果たしました。また、2008年10月には第17回1dayトーナメントで優勝し、将棋界での地位を確立しました。2009年1月21日には女流二段に昇段し、これは日本女子プロ将棋協会に在籍する女流棋士としては初めての昇段でした。さらに、2014年2月には3代目LPSA代表理事に就任し、現在もその地位にあります。

人物像

幼少期から将棋に親しみ、父の影響のもと、4歳頃に将棋を始めた中倉は、姉と共に将棋界に足を踏み入れました。姉の中倉彰子より早く育成会に入会したものの、育成会を卒業するのは姉より遅れましたが、短期間で1級に昇級し、以後は姉を追い越す形で実力をつけていきました。興味深いことに、中倉はバイクにも情熱を持ち、いくつかのバイクの免許を取得した経歴があります。愛車はハーレーダビッドソンで、取材を受けることもあるほどのバイク愛好者です。

また、姉の名前は「蛸島彰子」に由来しますが、宏美の名前には特に由来はありません。音楽にも関心があり、2002年には女流棋士4人組でCDデビューを果たし、姉のシングルのバックコーラスにも参加しました。

将棋においては、一般的な女流棋士とは異なり、三間飛車を得意とすることで知られています。東京都立神代高等学校を卒業した彼女は、同校で元女子サッカー選手の澤穂希と同級生でした。このように、中倉宏美は将棋のみならず、様々な分野で多彩な才能を発揮し続ける注目すべき人物です。

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