中原一歩

中原一歩

中原一歩（なかはら いっぽ、1977年 - ）は、佐賀県出身の日本のノンフィクション作家です。

概要

19歳で上京した際、雑誌で見て興味を持った天ぷら料理家・近藤文夫の店で食事をしたことが、作家になるきっかけの一つになったといいます。当時は10万円を握りしめて店を訪れ、「いつかこの体験を題材に本を書きたい」と感じたそうです。

また、ピースボートのスタッフをしていた1990年代後半には、面識のなかった料理研究家・小林カツ代に、新年用の黒豆を船上で調理してもらうことを思いつき、思い切って電話をかけたことがきっかけで親交を深めます。この出会いが、後に小林の評伝『私が死んでもレシピは残る 小林カツ代伝』を執筆するきっかけとなりました。

2008年からは東京を拠点にフリーランスのライターとして活動を開始。雑誌『AERA』の特集記事や人物ノンフィクション連載「現代の肖像」などを担当しました。2016年からは「Yahoo!ニュース」が配信する特集記事の監修に携わる傍ら、自らも執筆しています。その他、『文藝春秋』『週刊文春』『週刊現代』『現代ビジネス』『文春デジタル』『ウェブ論座』『dancyu』など、幅広い媒体で執筆活動を行っています。

2021年には、週刊文春電子版に掲載された検証ルポ「小山田圭吾事件」で、第28回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞しました。

著書

『奇跡の災害ボランティア石巻モデル』（2011年、朝日新聞出版）
『水の都『石巻』が消えた日』（2012年、英治出版）
『十五歳の扉『大好き』を見つけよう』（2013年、講談社）
『最後の職人・池波正太郎が愛した近藤文夫』（2013年、講談社）
『私が死んでもレシピは残る 小林カツ代伝』（2017年、文藝春秋）
『小林カツ代伝 私が死んでもレシピは残る』（2019年、文藝春秋）
『マグロの最高峰』（2019年、NHK出版）
『「㐂寿司」のすべて。～本当の江戸前鮨を食べたことがありますか？』（2020年、プレジデント社）
『本当に君は総理大臣になれないのか』小川淳也との共著（2021年、講談社現代新書）
『寄せ場のグルメ』（2023年、潮出版）
『小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相』（2024年、文藝春秋）

外部リンク

中原一歩 (@ipponakahara) - X（旧Twitter）
* 中原一歩 (daini.nakahara) - Facebook

もう一度検索