中国ハイウェイバス

中国ハイウェイバス

中国ハイウェイバスは、西日本ジェイアールバスと神姫バスが共同で運行する、中国自動車道を経由する昼行高速バス路線です。正式な路線名は中国高速線で、大阪市と津山市をノンストップで結ぶ便は「スーパーライナー津山号」として知られています。

概要

中国ハイウェイバスは、大阪と津山を結ぶ主要な交通手段として、長年にわたり地域住民や観光客に利用されてきました。2016年10月1日からは、大阪駅・津山駅以外での乗降にPiTaPaやICOCAなどの交通系ICカードが利用可能になり、利便性が向上しました。ただし、大阪駅・津山駅での乗降には、窓口で交通系ICカードを利用して乗車券を購入する必要があります。

大阪と津山以西の各地を結ぶ中国自動車道経由の昼行高速バス路線は、中国ハイウェイバスには分類されません。

運行会社

西日本ジェイアールバス（大阪営業所）
神姫バス（社営業所、津山営業所）

予約センターは神戸にあります。

歴史

中国ハイウェイバスの歴史は古く、1975年11月1日に国鉄バス中国高速線として開業しました。以下に主な出来事をまとめます。

1974年4月23日：国鉄バス中国高速線（大阪 - 津山）の路線免許を申請。
1975年11月1日：中国ハイウェイバス（中国高速線）開業。神姫バスとの共同運行開始。
1996年：大阪駅 - 津山駅間でノンストップ便「スーパーライナー津山号」運転開始。
2009年12月14日：平日・土休日ダイヤを設定。超特急便と特急便の停留所を拡大。津山線に「快速急行」便を新設。
2016年10月1日：PiTaPa・ICOCAなどの交通系ICカードが利用可能に。
2018年4月1日：快速急行便を廃止。一部の便で「大阪空港（伊丹）」バス停を新設。
2020年12月1日：超特急便の設定がなくなる。西脇行き1本を除き、USJ発着便を取りやめ。
2023年4月1日：津山駅行きに準特急便を新設。北条線・西脇線は神姫バスの単独運行となる。
2024年10月26日：グラン超特急（大阪駅 ･ 新大阪駅 - 津山駅）を1日1往復限定運行。

路線

中国ハイウェイバスは、以下の主要な路線を運行しています。

津山線: 大阪と津山を結ぶ基幹路線。特急便と急行便があります。
北条線: 大阪と北条（アスティアかさい）を結ぶ路線。全便急行便です。
西脇線: 大阪と西脇を結ぶ路線。全便急行便です。
社線: 大阪と社（車庫前）を結ぶ路線。全便急行便です。

運行経路

津山線: USJ、大阪駅、中国自動車道、津山IC、津山駅などを経由。
北条線: 大阪駅、中国自動車道、加西IC、アスティアかさいなどを経由。
西脇線: 大阪駅、中国自動車道、滝野社IC、西脇営業所などを経由。
社線: 大阪駅、中国自動車道、滝野社IC、社（車庫前）などを経由。

運行回数

平日、土休日ともに1日に多くの便が運行されています。詳細は、西日本ジェイアールバスまたは神姫バスの公式サイトで確認できます。

車両

運行開始当初は、国鉄バスは三菱B907NA型、神姫バスもほぼ同種の車両を導入していました。その後、車両の増備や更新が行われ、現在は快適な車内設備を備えた車両が使用されています。

車内設備

4列シート
トイレ（一部を除く）
フリーWi-Fi

脚注

参考文献

バス・ジャパン3号「特集・国鉄バスのゆくえ」（1987年1月・バスジャパン刊行会）

外部リンク

西日本JRバス 中国ハイウェイバス
* 神姫バスグループ 高速バス 津山・北条・西脇 - 大阪・USJ

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