中国囲棋会

中国囲棋会：台湾囲碁界の発展を支える組織

中国囲棋会は、台湾における囲碁の普及と棋士の育成を目的とする組織です。1952年に中国囲棋社として設立され、翌年に現在の名称となりました。ここでは、その歴史、制度、活動内容について詳しく解説します。

歴史

1952年、周至柔将軍を会長、応昌期を事務局長として中国囲棋社が設立されました。同年には呉清源を台湾に招き、「大国手」の称号を授与するなど、初期から活発な活動を展開しました。

1953年には中国囲棋会に改組。1970年代には名人戦、棋王戦、国手戦といった主要な棋戦を開始し、台湾における囲碁の普及に大きく貢献しました。1977年には応昌期が創案した計点制ルールを採用しています。

1979年にはプロ棋士制度を導入し、周咸亨、陳永安、陳秋龍の3名を最初のプロ棋士として認定しました。その後も蔡登閣、陳国興、陳憲輝、曹澤霖、陳士、陳長清などがプロ棋士として認定され、台湾の囲碁界を牽引しました。

2000年以降は台湾棋院と並び立つ存在となり、台湾の囲碁界を支え続けています。

独自の昇降品制度

1982年には、棋士の品位制を開始しました。これは日本の段位制に似た制度ですが、昇段だけでなく降品がある点が特徴です。九品が初段、一品が九段に相当します。

品位昇降戦は、日本棋院の大手合制度を参考にしています。同品差の勝ちは8点、一品差6点、二品差4点、三品差2点と定められています。

昇品するためには、1年間の勝率が75%以上、または2年間で70%以上が必要です。一方、降品となるのは、1年間の勝率が20%以下、または2年間で25%以下の場合です。

主な棋戦

中国囲棋会は、名人戦、棋王戦、国手戦、十段戦など、数多くの棋戦を主催しています。これらの棋戦は、台湾の棋士にとって重要な目標となっており、日々熱戦が繰り広げられています。

まとめ

中国囲棋会は、台湾における囲碁の普及と棋士の育成に大きく貢献してきた組織です。プロ棋士制度の導入や独自の昇降級制度など、その活動は台湾囲碁界の発展に欠かせないものでした。現在も台湾棋院と協力し、台湾の囲碁界を盛り上げています。

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