中国国鉄東方紅3型ディーゼル機関車

中国国鉄東方紅3型ディーゼル機関車は、中華人民共和国鉄道部が所有する液体式ディーゼル機関車の一系列です。1972年に四方鉄道車両工場で幹線用客貨両用型として開発され、1976年から1988年にかけて268両が製造されました。

設計と特徴

本形式の最大の特徴は、エンジンと動力伝達装置が2基独立して配置されている点です。これにより、片方のエンジンに故障が発生した場合でも、もう片方のエンジンで運転を継続することが可能となり、運行の信頼性が向上しています。また、2基のエンジンを状況に応じて使い分けることで、効率的な運転も実現できます。

運用

主に中国東北部各地で運用されていましたが、電化や新型車両の導入に伴い、幹線での運用を退きました。しかし、現在でも専用線や地方鉄道などでその姿を見ることができます。また、一部の車両は朝鮮民主主義人民共和国に譲渡されたとも伝えられています。

派生

本形式をモデルとしたキャラクターが、大韓民国で製作されたアニメーション『チビ列車ティティポ』に登場しています。ロコという名前のキャラクターですが、アニメーションに登場するに当たり、片運転台構造に変更されている、連結器が格納式になっているなど、実車とは異なる部分がいくつか見られます。

詳細

製造期間: 1976年 - 1988年
製造両数: 268両
製造所: 四方鉄道車両工場
用途: 幹線用客貨両用
エンジン: 2基
動力伝達方式: 液体式



東方紅3型ディーゼル機関車は、中国の鉄道史において重要な役割を果たした機関車の一つであり、現在でもその一部が稼働していることは特筆に値します。

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