中塩原バイパス

中塩原バイパスは、栃木県那須塩原市中塩原を起点とし、上塩原に至る全長1.58kmの国道400号バイパスです。現道は道幅が狭く、屈曲部が多いため、塩原温泉郷へ向かう観光客による慢性的な交通渋滞が発生していました。また、歩道が十分に整備されておらず、温泉街付近では歩行者の安全が脅かされる状況でした。

これらの問題を解消するため、現道の南側を迂回する形で建設されたのが中塩原バイパスです。このバイパスの整備により、広域的な地域間交流の促進、地域間の連携強化、物流機能の向上が期待されています。さらに、県北部地域の観光産業支援や、塩原温泉街における安全かつ円滑な交通の確保にも大きく貢献することが目的とされています。

中塩原バイパスの路線データは以下の通りです。

起点：栃木県那須塩原市中塩原
終点：栃木県那須塩原市上塩原
距離：1.58km
幅員：12m
車線数：2車線
事業費：約22億円

事業は1999年度に採択され、2000年度に用地取得が開始、2003年度には工事が着手されました。そして、2011年9月29日に全線が開通しました。同日には、下塩原バイパスの「がま石トンネル」も開通しています。

中塩原バイパスは、以下の道路と交差・接続しています。

交差する主な道路：栃木県道19号藤原塩原線（もみじライン）、栃木県道266号中塩原板室那須線
接続するバイパス：下塩原バイパス - （現道 - 青葉通り） - 中塩原バイパス - （現道） - 関谷バイパス

中塩原バイパスの開通により、那須塩原市周辺の交通状況は大きく改善されました。観光客の利便性向上はもとより、地域住民の生活の質向上にも寄与しています。関連情報として、国道400号、那須塩原市、日本のバイパス[[道路]]一覧、関東地方の道路一覧も参照ください。

参考資料：栃木県県土木事業部　平成20年度事業再評価　中塩原バイパスほか

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