中央アフリカ共和国の大統領

中央アフリカ共和国大統領

中央アフリカ共和国の大統領は、国家元首であり、行政府の長として国を統治する重要な役割を担っています。また、国軍の最高指揮官として、国の防衛にも責任を負っています。

歴史的背景

中央アフリカ共和国の大統領の歴史は、必ずしも安定したものではありませんでした。1976年から1979年までは、ジャン＝ベデル・ボカサが皇帝として君臨し、帝政を敷いたため、大統領は存在しませんでした。ボカサ政権崩壊後、再び大統領制に戻りましたが、クーデターや内戦が頻発し、政情は不安定な状態が続きました。

特に内戦時には、大統領の権力が著しく低下し、無政府状態とさえ言われる状況に陥った時期もありました。また、クーデターが頻発し、民主的な政権交代が実現したのは、2021年時点で1993年の1度のみという状況です。

憲法の変遷と大統領の任期

中央アフリカ共和国の憲法は、10回以上も改正されており、その都度、大統領の任期や再選制限が変更されてきました。

1995年憲法: 任期6年、再選は1回まで
2004年憲法: 任期5年、再選は1回まで
2015年憲法 (現行): 任期5年、再選は1回まで

2023年7月には、大統領の3選禁止規定を撤廃するための憲法改正国民投票が実施され、結果として、3選禁止規定を撤廃した新たな憲法が施行されました。これにより、現職のトゥアデラ大統領は、3期目以降も大統領を続投することが可能になりました。この憲法改正は、中央アフリカ共和国の政治に大きな影響を与える可能性があります。

今後の課題

中央アフリカ共和国は、依然として多くの課題を抱えています。政情不安、貧困、紛争など、解決すべき問題は山積しています。大統領は、これらの問題にどのように対処し、国を安定と発展に導いていくのかが問われています。

特に、3選禁止規定の撤廃は、民主主義の原則に反するとの批判も出ており、今後の政治情勢にどのような影響を与えるのか、注視が必要です。

関連項目

中央アフリカ共和国の副大統領一覧
中央アフリカ共和国の首相一覧

外部リンク

Central African Republic - Worldstatemen.org
* Central African Republic - Rulers.org

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