中央アメリカ大共和国

中央アメリカ大共和国（スペイン語: La República de América Central, 英語: Greater Republic of Central America）は、19世紀末に存在した、ホンジュラス、ニカラグア、エルサルバドルの3か国による連合国家です。これは、かつて存在した中央アメリカ連邦共和国（1823年 - 1841年）の再興を試みたものでしたが、様々な要因により短命に終わりました。

建国の経緯

1895年6月20日、ホンジュラス、ニカラグア、エルサルバドルの3か国は、アマパラ条約を締結し、連合国家の設立に合意しました。この条約は、中央アメリカ地域の統合を目指すものであり、各国は政治、経済、軍事など、幅広い分野での協力体制を築くことを目指しました。そして、1896年9月15日、全ての参加国が条約を批准したことで、中央アメリカ大共和国が正式に成立しました。

国家の変遷

中央アメリカ大共和国は、成立後も様々な変遷を遂げました。1898年11月1日には、新憲法が施行され、国名が「中央アメリカ合衆国（United States of Central America）」へと変更されました。首都はホンジュラスのアマパラに置かれ、新たな国家体制がスタートしました。

解体

しかし、中央アメリカ大共和国の運命は長くは続きませんでした。1898年11月21日、エルサルバドルでトマス・レガラードがクーデターにより政権を掌握したことがきっかけとなり、連合は解散へと向かいました。各国間の政治的な対立や、それぞれの国内事情などが複雑に絡み合い、中央アメリカ大共和国はわずか2年という短い歴史に幕を閉じたのです。

外交

中央アメリカ大共和国は、短期間ながらも外交活動も行っており、アメリカ合衆国との間で国交を樹立しました。また、グアテマラやコスタリカもこの連合への参加を検討していましたが、最終的には実現しませんでした。

まとめ

中央アメリカ大共和国は、中央アメリカ地域の統合を目指した壮大な試みでしたが、政治的な不安定さや各国の利害対立などにより、短命に終わりました。しかし、その存在は、中央アメリカの歴史において重要な位置を占めており、その後の地域統合の動きにも影響を与えました。

関連項目
中央アメリカ史
中央アメリカ連邦共和国

外部リンク
* Greater Republic of Central America: Recognition of the Political Union of Honduras, Nicaragua, and Salvador

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