中央区の歌 わがまち

東京都中央区の歌「わがまち」

東京都中央区には、特別区歌「わがまち」が存在します。この楽曲は、荒木忠雄によって歌詞が作られ、岩谷時子が補作を行い、山本直純が作曲を手掛けました。「わがまち」は、1987年に制定され、区の成立から40周年を迎える記念の意味を込めて作られました。

歌の成立背景

1986年5月から7月にかけて、東京都中央区では歌詞の一般公募が行われました。この期間に応募があったのは81篇で、これらの中から入選作が選定されました。審査には作詞家の岩谷時子も参加し、彼女の手によって選ばれた歌詞がさらに磨かれました。

中央区は日本の23特別区のうち20番目に区歌を持つこととなり、昭和時代最後の区歌制定となりました。このように「わがまち」が誕生する過程には、多くの人々の参加と共創があったことが伺えます。

音源と演奏の場

「わがまち」の市販音源は、日本音声保存から2005年に発売された山本直純選集『人生即交響楽』の一部として収録されています。このディスクの7番トラックには、大和田りつ子による歌唱が含まれており、非常に多くの人に聴かれている作品です。

「わがまち」は、成人式をはじめとする中央区の主催事業やイベントで演奏されることが主であり、地域の人々にとって親しみのある歌として愛されています。

家族の音楽的なつながり

興味深いことに、2018年には山本直純の息子である山本純ノ介が、中央区第九記念合唱団の創立10周年記念事業として「うたのふるさと・わがまち」を作曲しました。この新しい歌は、父の山本直純が作曲した「わがまち」の一節を取り入れており、家族の伝統や音楽の流れが次の世代へと受け継がれていることを感じさせます。これは、地域の文化を支える重要な要素でもあります。

参考文献と関連事項

「わがまち」という歌が生まれた際の資料として、中山裕一郎監修の『全国 都道府県の歌・市の歌』（東京堂出版、2012年）に関連情報が記載されています。また、中央区の公式ホームページや歌ネットでは、楽曲についての詳しい情報や音源も閲覧可能です。このような資料やリンクを通じて、「わがまち」についてさらに深く知ることができるでしょう。

このように、東京都中央区の歌「わがまち」は、地域の歴史や文化を反映した重要な作品であり、多くの人々に親しまれています。

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