中央合同庁舎第1号館

中央合同庁舎第1号館

中央合同庁舎第1号館（ちゅうおうごうどうちょうしゃだいいちごうかん）は、東京都千代田区霞が関一丁目に位置する日本の主要な中央省庁の拠点です。この庁舎は、かつて旧海軍省本館があった場所に建設されたもので、戦後初めて本格的な官庁建築として機能してきました。また、中央合同庁舎の最初の例でもあります。

建物の設計と歴史

建物は上空から見ると、アルファベットの「E」の形をしています。この形状は、効率的な利便性を考慮したデザインによるものであり、庁舎の機能性を高める役割を果たしています。本館の背後には別館と北別館が配置されており、整然とした外観が特徴です。

計画は1949年（昭和24年）にスタートし、1954年（昭和29年）に本館が完成しました。その後、北別館は1964年（昭和39年）、別館は1965年（昭和40年）にそれぞれ落成しました。全体の建築面積は4713平方メートルとなっています。これらの建物は、中央省庁の機能を効果的にサポートするための設計がなされています。

特徴的な施設

中央合同庁舎第1号館の特徴的な施設のひとつが、正面玄関ロビー内に設けられた組立茶室です。このスペースは国産農産品のプロモーションを目的としており、茶道の実演や和装に使われる繊維製品（例えば絹織物や紬）の展示など、多様な用途で利用されています。

2018年（平成30年）には、庁舎の南側に木造の「南別棟」が建設されました。これは中央官衙地区では初めての耐火建築物です。この新しい施設内には、農林水産省が運営する保育所「アソシエナーサリー霞が関」も開設され、働く保護者の支援も行われています。

入居機関

中央合同庁舎第1号館には、主に以下の機関が入居しています。具体的には、農林水産省、林野庁、水産庁などがあり、各機関が直接的に国の行政に貢献しています。

また、庁舎内には霞ヶ関郵便局も設置されており、一般の利用者も特別な制限なく利用することができます。このように中央合同庁舎第1号館は、官庁としての機能だけでなく、地域社会の便利な施設としても重要な役割を果たしています。

関連施設

さらに、中央合同庁舎には、第2号館から第8号館までのさまざまな施設が存在し、それぞれ異なる省庁や機関の活動を支えています。これにより、効率的な官庁機能が運営され、国民へのサービス向上に寄与しています。

以上のように、中央合同庁舎第1号館は日本の行政において重要な役割を果たしている建物であり、その設計や運営は多くの人々に利用されています。

もう一度検索