中央大学杉並高等学校

中央大学杉並高等学校の概要

中央大学杉並高等学校（ちゅうおうだいがくすぎなみこうとうがっこう）は、東京都杉並区今川に位置する私立の高等学校です。一般的には「中杉」（ちゅうすぎ）と略称されています。1963年4月に設立されたこの学校は、元々目白中学を前身としており、中央大学の附属校として設けられました。この学校は、初代校長に中央大学文学部の鈴木俊教授を迎え、当初は男女別学の形で運営が始まりました。

学食には約330名の生徒が在籍し、全校生徒数は約1000人です。特筆すべきは、年々中央大学への進学率が非常に高く、卒業生の約90%が同大学へ進む実績を誇っています。学生は、3年次に文系・理系のコースに分かれ、文系の生徒は理工学部への推薦が行われない点も特徴です。また、3年次には選択科目を履修しないと推薦の対象外となるため、学業に対する真剣な取り組みが求められます。毎年約100人の生徒が法学部へ推薦される他、国公立大学と私立大学への併願受験も可能です。

姉妹校と国際交流

中央大学杉並高等学校は、中央大学の附属校である中央大学附属中学校・高等学校（小金井市）、中央大学高等学校（文京区）、中央大学附属横浜中学校・高等学校（横浜市）といった姉妹校があります。さらに、オーストラリアのユニティ・カレッジとも姉妹校協定を結び、国際的な交流を目指しています。

制服とシンボル

1991年度からは、著名なデザイナーである森英恵が手がけた新しい制服が導入され、男女ともにブレザーを採用しています。以前は、男子生徒は詰襟、女子生徒はスーツのスタイルでした。また、正面玄関にはテミス像が設置され、校のシンボルとなっています。

学校の歴史

この学校の歴史は1963年にさかのぼり、以降の主な出来事は以下の通りです：

• - 1963年: 新たに中央大学杉並高等学校が開校。
• - 1992年: 完全に共学化。
• - 1998年: イギリス・オックスフォードでの研修プログラム開始。
• - 2000年: 一般公募推薦入試が導入される。
• - 2004年: オーストラリアのユニティカレッジと協力協定を締結。

部活動

部活動も盛んで、特にボート部と音楽部は全国大会での優れた成績を収めています。ボート部は、2018年の全国高校選抜大会で全国6位を受賞し、2021年にはインターハイで決勝進出を果たしました。音楽部も、2018年第11回全国高等学校軽音フェスティバルで最優秀賞を獲得するなど、実績を上げています。

アクセス

アクセスも良好で、主に以下の交通機関が利用できます：

• - 西武新宿線上井草駅から徒歩12分。
• - JR中央線西荻窪駅から徒歩20分、荻窪駅から徒歩25分。
• - 関東バス「今川二丁目」停留所から徒歩3分。
• - 西武バス「中央大学杉並高校前」停留所からすぐ、または「総合荻窪病院前」停留所から徒歩1分。

有名な卒業生

この学校の面々には著名な卒業生が多く、作家の浅田次郎氏や野村ホールディングスの永井浩二社長、エアロバティックスパイロットの室屋義秀氏など、さまざまな分野で成功を収めています。

中央大学杉並高等学校は、その伝統と教育の質によって、多くの学生に学びの場を提供しており、今後も更なる発展が期待されています。

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