中央町 (高松市)

中央町

中央町（ちゅうおうちょう）は、香川県高松市の都心部に位置する町丁です。郵便番号は760-0007が割り当てられています。全域において住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されています。

地理

高松市役所からおよそ0.7kmの距離にあり、高松市の中心市街地に位置しています。地理的には、西側は栗林公園きたもん通り、北側は主要地方道である県道33号高松善通寺線、東側は国道11号でもある中央通り、南側は市道中新町1号線によって境界が定められています。これらのうち中央通りや県道33号線は交通量が非常に多く、沿線にはオフィスビル、ホテル、様々な種類の商店などが立ち並び、活気あふれる景観を呈しています。一方で、これらの主要幹線道路に面していない町の中央部は、対照的に静穏な住宅街が広がっており、ここには古くからの民家や現代的な高層マンションが共存しています。

かつて、この地域には香川県知事公舎をはじめとする県関連の公務員宿舎が数多く存在していました。しかし、時代の変遷とともに知事公舎を含む多くの宿舎が売却され、その跡地には民間の高層マンションが次々と建設されています。現在も残っている公的関連の施設としては、高松国税局紫雲寮や香川県立中央病院の公舎などが見られます。

町名の「中央」という言葉とは裏腹に、中央町は高松市中心市街地の地理的な中心からはやや南に位置しており、さらに高松駅や主要な商業繁華街、官庁街といった都市機能上の中心地からもわずかに離れた場所にあります。

統計

2010年に実施された国勢調査によれば、中央町の人口は1072人（男性554人、女性518人）で、世帯数は613世帯でした。町域の面積は9万4325.01平方メートルであり、これに基づいた人口密度は1平方キロメートルあたり1万1365.0人となります。

中央町の公立小学校・中学校の通学区域は、町域の全てが亀阜小学校および紫雲中学校に指定されています。

都市計画

都市計画法に基づくと、町内の用途地域は大部分が商業地域に指定されています。このうち、中央通りおよび県道33号高松善通寺線に面する沿線地域では容積率が最大600%まで、その他の商業地域では400%まで許容されています。ただし、八幡通りよりも南側、かつ市道天神前中野町1号線よりも西側の区域に関しては、容積率が300%、建ぺい率が80%の近隣商業地域となっています。

歴史

「中央町」という町名の由来は、この町が成立する以前にこの地の一部であった中新町と中野町という町名から「中」の字を取り、さらに高松市の中心市街地のほぼ中央に位置するという意図を込めて命名されたとされています。元来、この地域は大通り沿いに発展した天神前、中新町、旅篭町の各一部、そしてかつての栗林村の大字であった中野町の一部から構成されていました。それぞれの町丁の境界が集まるこの地は、それぞれの町の裏側に位置するような場所でした。

現在の町としての中央町は、1969年（昭和44年）に、これら天神前、中新町、旅篭町、中野町の四つの町から一部ずつを分離・再編して新設されました。

主要施設

町内には以下の主要な施設が存在します。

• - タイムズカーレンタル高松中央店
• - 不二の屋菓子店
• - 高松国税局紫雲寮
• - 慈恩禅寺
• - 廣昌寺
• - コバック高松中央通り店
• - 四国電力天神前アパート
• - 聴徳院
• - 高松八本松郵便局

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