中央通り (秋田市)

秋田市中央通り：歴史と現状

秋田市中通地区を東西に横断する中央通りは、秋田駅西口と旭川岸を結ぶ市道です。中通一丁目・二丁目と中通三丁目・四丁目の境界線を成し、銀行や保険会社といった金融機関が建ち並ぶビジネス街として知られています。

中央通りの歴史は、1974年（昭和49年）7月25日に実施された中通一丁目・二丁目の新交通規制に遡ります。この規制により、中央通りは駅方面へ一方通行、広小路は大町方面へ一方通行となり、反時計回りの交通の流れが形成されました。この交通規制は、秋田駅西口バスターミナルへのアクセス向上に大きく貢献しました。

1984年（昭和59年）4月には、区画整理事業の一環として駅近くに「買物広場」が整備されました。この買物広場は、秋田ショッピングセンター（現在のフォンテAKITA）や西武秋田店（現在の西武秋田店）といった大型商業施設へのアクセスを容易にし、地域の活性化に寄与しました。しかし、近年は駅前の繁華街の衰退、シャッター通り化が進行し、歩行者数は減少傾向にあります。

中央通りは、仲小路コミュニティ道路と共に「秋田駅前買物広場」として、昭和62年度手づくり郷土賞（いきいきとした楽しい街並み）を受賞しています。これは、かつての賑わいと、街づくりへの貢献が評価された証と言えるでしょう。

道路データ

路線名：秋田市道秋田駅前中央線（街路番号　3・4・49）
起点：秋田県秋田市中通四丁目16番2号先（秋田駅前交差点）
終点：秋田県秋田市中通一丁目2番地先（北都銀行本店前交差点、秋田県道28号秋田岩見船岡線交点）
延長：870ｍ
* 交通規制：終点から起点に向かって一方通行

周辺施設

中央通り周辺には、多くの企業や施設が立地しています。代表的なものとして、北都銀行本店営業部、岩田写真館、総合資格学院秋田校、野村證券秋田支店、リッチモンドホテル秋田駅前、大和証券秋田支店、日新火災海上保険秋田サービス支店、フコク生命保険秋田支社、秋田銀行秋田駅前支店、明治安田生命保険秋田支社、SMBC日興証券秋田支店、フォンテAKITA、HOTEL α-1秋田などが挙げられます。かつて存在した鎌田会館ビル跡地には、新たな建物が建設されています。

中央通りは、秋田市の歴史と発展を反映する重要な道路です。かつての賑わいを取り戻すため、さらなる街づくりへの取り組みが期待されます。

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