中央電気工業

中央電気工業株式会社（CHUO DENKI KOGYO CO.,LTD.）は、新潟県妙高市に本社を構える、マンガン合金鉄、水素吸蔵合金、マンガン系化学品などの製造・販売を手掛ける企業です。

概要

親会社は新日本電工であり、同社グループの一員として、重要な役割を担っています。製造拠点として、新潟県妙高市（妙高高原駅前）、茨城県鹿嶋市（鹿島臨海工業地帯）、和歌山県和歌山市に工場を置いています。

沿革

中央電気工業の歴史は、1923年にまで遡ります。当時、地元の電力会社であった中央電気が、妙高市田口地区にあったカーバイド、亜鉛、フェロマンガンを製造する工場を買収したことから始まりました。この工場は、後に中央電気の化学工業部田口工場となります。

1934年には、中央電気と秩父電気工業（現在の昭和電工）が共同で出資し、中央電気工業株式会社が設立されました。その後、1941年には住友グループが資本参加し、事業規模を拡大していきました。1949年には新潟証券取引所に株式を上場し、1962年には東京証券取引所2部にも上場を果たしています。

1970年には、鹿島工場の操業を開始し、生産能力をさらに強化しました。2003年には、田口工場を妙高工場と改称し、新たなスタートを切っています。

2009年には、住友金属工業からリチウムイオン電池負極材料事業を承継し、住金モリコープ株式会社を子会社化、商号を中電レアアース株式会社に変更しました。さらに、2013年には、中電レアアース株式会社を吸収合併し、事業の効率化を図っています。

2014年には、日本電工（現在の新日本電工）との経営統合のため、株式交換が行われ、同社の完全子会社となりました。これにより、上場は廃止され、本社機能も新日本電工と同じ東京都中央区に移転しました。中央電気工業は、長年の歴史の中で、さまざまな変遷を経て、現在の姿に至っています。

主な製品

マンガン合金鉄：鉄鋼の強度や耐食性を高めるために使用される合金。
水素吸蔵合金：水素を吸蔵・放出する特性を持つ合金で、燃料電池や水素エネルギー関連分野で使用。
マンガン系化学品：電池材料や触媒など、幅広い用途で使用される化学製品。

関連情報

親会社：新日本電工

外部リンク

中央電気工業株式会社

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