中央高速道路

中央高速道路（チュンアンこうそくどうろ、55号線）

中央高速道路は、釜山広域市の沙上区から始まり、慶尚南道、大邱広域市、慶尚北道を経由して江原特別自治道の春川市まで至る全長388.1キロメートルの高速道路です。ただし、東大邱JCTから琴湖JCTの区間は京釜高速道路との共用区間となっており、この17.3キロを除くと370.8キロになります。

概要

この高速道路は、1989年に鉄道の中央線を利用して原州、堤川、安東などの都市を結ぶことを目的に指定された国道14号としてスタートしました。当初は暫定的に2車線での開通でしたが、2000年までに4車線に拡張され、現在では全区間が4車線以上となっています。

慶尚南道の金海市から大邱広域市の寿城区までの区間は、1992年に指定された別途の計画である高速国道19号釜山大邱高速道路の一部です。この区間は当初、京釜高速道路の代替路線として密陽を経由する計画でしたが、事業化時に民間資本の投入方針が取られました。結果的に、この区間は中央高速道路に取り込まれ、現在は新大邱釜山高速道路が管轄しています。

また、金海JCTから梁山JCTまでの中央高速道路支線も存在します。この支線は、2001年以前には釜山大邱高速道路の支線と指定されていましたが、その後、中央高速道路に統合されました。

路線データ

• - 起点: 釜山広域市沙上区三楽洞（三楽IC）
• - 終点: 江原特別自治道春川市碩士洞（春川IC）
• - 全長: 388.1 km
• - 施設延長: 370.8 km（京釜高速道路との共用区間17.3 kmを除く）
• - 管理会社: 韓国道路公社（特定区間は新大邱釜山高速道路株式会社）
• - 制限最高速度: 110 km/h（大東JCT - 東大邱JCT）、100 km/h（その他）
• - 制限最低速度: 50 km/h
• - 車線数: 全区間4車線（共用区間を除く）
• - LCS（Lane Control System）: 一部混雑区間で使用

歴史

この道路の開発は、1994年12月に万鍾JCTから南原州IC間が開通したことから始まりました。当初は暫定2車線でスタートしましたが、また1994年の12月15日には琴湖JCTから漆谷IC間が開通し、さらに1995年には他の区間も開通しました。

1996年には、既開通区間における4車線化の工事も着手され、2000年までに4車線の拡張作業が完了しました。その後も、様々な区間が開通し、2001年には中央高速道路と釜山大邱高速道路の統合が実現しました。これにより、三楽ICを起点として春川ICまでが新たに形成され、さらなる利便性を提供しています。

最新の情報では、2006年に大東JCTから東大邱JCTまでの区間が開通し、これを新大邱釜山高速道路株式会社が30年間管理することになっています。現在も高い交通量を支える重要な幹線道路として機能しており、韓国の主要都市間を効率よく結ぶ役割を果たしています。

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